ホッチキスの正式名称は何?名前の由来「ガチャンコ」や針の呼び名も

突然ですが「ホッチキス」の正式名称が何かご存じですか? 正式名称があるということはあまり知られていません。普段何気なく呼んでいる「ホッチキス」という名前には、ある深い意味がありました。

この記事では「ホッチキス」の正式名称について解説し、「ホッチキス」と呼ばれる由来についてもお伝えしていきます。日本各地の「ホッチキス」のさまざまな呼び名についてもご紹介します。

ホッチキスの正式名称について

資料作成などで紙をとじるときに活躍するホッチキス。子供のころから「ホッチキス」という呼び続け、社会に出てからも「ホッチキスを取ってください」と言っても通じてきたかと思います。そんなホッチキスに正式名称があるということはあまり知られていません。

そして、気になるのが正式名称があるのになぜ「ホッチキス」という呼び名があるのか? ということです。この点について探ってみると、意外な理由を発見することができます。

JIS規格による呼び名は「ステープラ」

ホッチキスの正式名称は「ステープラ」です。JIS規格(日本工業規格)が定めた正式名称で英語表記では「Stapler」。「ステープラー」と伸ばすべきにも見えますが、ここでは「ステープラ」と語尾を伸ばさず呼ぶのが特徴です。

ただ、日本新聞協会が定めた新聞用字用語集では「ホチキス」と定めており、かつて「ステープラ―」と呼んでいたNHKでも現在では「ホチキス」に呼び名を統一させていることから、正式名称の「ステープラ」よりも「ホチキス」または「ホッチキス」が日本に浸透した理由と考えられています。

参考
ステープラー|Wikipedia

「ホッチキス」の名前の由来

私たちが呼んでいる「ホッチキス」の名前の由来は、1903年に日本に初めて輸入された商品に「HOTCHKISS No・1」と刻印されていたことがきっかけでした。現在オフィス用品を扱うイトーキ(当時は伊藤喜商店)が輸入したのが、アメリカ製「E・H・HOTCHKISS社(ホッチキス社)」の商品です。

ちなみにホッチキスの原型が誕生したのは18世紀のフランスです。1877年ヘンリー・R・ヘイルが針を紙に差して折り曲げるホッチキスのモデルを開発。その後、ジョージ・マギルによって設計された今のステープラーが世界中に広まり、今の私たちの生活に定着した背景があります。

アメリカでは「ステープラー」や「ペーパーファスナー」などと呼ばれていたようですが、日本ではすっかり「ホッチキス」という呼び名が浸透しています。日本の影響を受けた韓国でも「ホッチキス」という名称で広まりました。

参考
ホッチキス物語 名前の由来 – 文具・オフィス機器 – 製品情報|マックス株式会社

発明者「ホッチキス」という人物

日本に輸入されたホッチキスの発明者の名前は一説によると、ホッチキス社の創業者「ベンジャミン・バークリー・ホッチキス」という人物であると言われています。この人物は機関銃を発明したことで有名ですが、機関銃の玉送りの構造部分を応用してホッチキスの発明につながったのではないかと推測されていますが、証明できる文献はないようです。

日本に「ホッチキス」という呼び名が浸透したのは発明者「ホッチキス」からという説もあり、確かな証言はないものの、「ホッチキス」というインパクトのある名前を商品名として広めたのは、日本人にとって親しみのある名前だったとも言えるでしょう。

大正7年、伊藤喜商店(ハト印)と堀井膳写堂(コスモス印)で日本製ホッチキスを製造がはじまります。昭和9年以降になると、向野事務器製作所が製造販売。戦時中は9号ホッチキスが軍服の補修用として生産されています。「ホッチキス」という呼び名はこの時期から日本国内に定着したとも見られています。

参考
ホッチキス物語 発明者は誰? – 文具・オフィス機器 – 製品情報|マックス株式会社