ボールペンのインクが出ないときの対処法6選
お気に入りのボールペンであるほど、大切に最後まで使いきりたいと思う方は多いと思います。新しいものを購入する前に、まずはこれらの方法を試してみましょう。
ティッシュペーパーの上でペン先のボールを転がす
【用意するもの】
・ティッシュペーパー
・新聞紙またはノート
新聞紙やノートの上にティッシュを4、5枚重ねます。ペンを垂直に持って、ティッシュが破れないように加減をしながらペン先のボールを転がします。このとき、直接机などの上でやると、急に出たインクで汚してしまったり、机を傷つけてしまったりする場合があるので、必ず新聞紙やノートの上で行いましょう。
ボールを転がしているうちにペン先の詰まりが解消され、インクが供給されて書けるようになります。このように摩擦が大きい場所でペン先のボールを回転させることで、復活させることができます。
ペン先を掃除する
【用意するもの】
・ティッシュペーパー
・アルコールティッシュ
・中性洗剤
ティッシュの上で書いても復活できない場合は、ペン先をよく確認してみましょう。ほこりやインクのかたまりがボールの部分に巻き込まれていませんか? この状態では汚れがボールの回転を邪魔してしまい、書くことができません。
この場合はアルコールティッシュでペン先をていねいに掃除します。汚れがひどい場合はティッシュに中性洗剤を含ませて掃除してみましょう。掃除を終えたら乾いたティッシュでていねいに拭き、上記の方法をもう一度試してください。
インクの詰まりを解消する
【用意するもの】
・ティッシュペーパー
・ツナ缶などの空き缶
・灯油
ペン先を掃除してもうまくボールが回転しない場合は、先端を灯油に浸して復活させる方法があります。
ツナ缶などの不要な空き缶をきれいに洗浄し、その中に折りたたんだティッシュを敷き、ペン先のボールが浸かるくらいの量の灯油を入れます。そしてペン先が灯油に浸った状態でボールをころころ回転させます。数秒回転させたら、次は乾いたティッシュの上で回転させます。これを何回か繰り返しているうちにインクがスムーズに流れ出るようになります。
使い終わった灯油はティッシュに浸み込ませて、燃えるゴミとして処分しましょう。
インクの中の空気を抜く
【用意するもの】
・ビニール袋
壁や天井に書くなど、重力に逆らった使い方をするとインクの中に空気が入ってしまうことがあります。これではインクが正しく供給されませんので、空気を抜く必要があります。
ビニール袋にボールペンを入れ、ペン先が外を向くようにしてブンブン振り回します。遠心力を利用して空気を抜いていくのです。マヨネーズの中身を移動させるようなイメージです。
必ず周りに人や物がないか確認し、安全に行ってください。
ペン先を温める
【用意するもの】
・特になし
ライターでペン先を温める光景を見たことがある方もいるかと思います。インクは低温の場所では粘りが増しますので、ペン先を温めるとボールペンが復活する場合があります。
しかし、子供の前でライターを使いたくありませんし、熱しすぎはボールペンの劣化につながってしまいます。そもそも、ライターを使うほど熱する必要ありません。
ペン先を包み込むように両方の手のひらで挟み、そのまま体温でゆっくり温めます。それだけでインクの粘りが軽減されます。寒い場所に置いていた場合は試してみるといいでしょう。
インクの製造月日を確認する
新しく買ったばかりのペンなら可能性が低いかもしれませんが、インクが劣化していることも考えられます。インクの中には溶剤が含まれており、時間の経過とともにこの溶剤は蒸発してしまいます。溶剤が蒸発した状態だとインクが思うように出なくなります。
メーカーによりますが、使用期限はだいたい3年のようです。
ボールペンのインクは、長い時間が経過すると溶剤が蒸発して書きにくくなりますので、なるべくインクが新しいうちにお使いください。
置かれている環境で多少異なりますが、製造後約3年間が快適な書き味を楽しめる目安になります。ゼブラのボールペンの芯には次のような文字が刻印されています。「芯」のあとの数字が順に製造した西暦年の下2桁、月を表していますので参考にしてください。
(参照元:ボールペンが書けない時は|ZEBRA)
このように製造年月日が記載されているメーカーもありますので、確認してみてください。