この記事では、ベストなシャー芯の濃さを見つけるための情報を解説します。一見なんでも良いように思えるシャー芯の濃さですが、実は非常に奥の深いものです。勉強や仕事など、シーンごとの選ぶべきシャー芯の濃さを取り上げながら、ベストなアイテムを選ぶ方法を徹底解説します。
もくじ
BやHって?シャー芯の濃さの定義
シャー芯にはBやHなどの表記で濃さが表されていますが、次のような定義があります。
一般的に硬度の表示方法としてH(HARD)とB(BLACK)で表示され)、「H」の数が多くなるほど硬くて薄く、「B」の数が増えるほど軟らかくて濃度が濃いことを示しています。
(引用元:シャープ芯の種類│日本筆記具工業会)
この日本筆記具工業会の定義からは、一般的に濃さと言われるシャー芯の特徴が本当は硬度であることが分かります。鉛筆と同様に濃いシャー芯は軟らかく、薄いシャー芯は硬いという特徴があるため、HやBなどの種類のなかからどれを選ぶかによって、書き味がまったく異なるのです。
シャー芯の濃さは特徴の1つ?優先したいポイントを決めよう
今回は主にシャー芯の濃さについて解説していきますが、シャー芯を選ぶ前に理解しておきたいのが「濃さはあくまでも特徴の1つである」ということです。まずは、自分がシャー芯を選ぶ上で、濃さや丈夫さ、太さのどのポイントを優先したいのかを吟味してみることをおすすめします。
濃さを第一優先に選ぶ
シャー芯を使うシーンによって変えるべきと言われる、シャー芯の1つ目のポイントが濃さです。先ほど紹介したように、シャー芯の濃さは硬さと比例関係にあり、濃いシャー芯は軟らかく、薄いシャー芯は硬いという特徴があります。また、シャー芯は濃いものから順番に4B・3B・2B・B・HB・F・H・2H・3H・4Hが一般的です。
筆圧や選ぶアイテムによって違いがありますが、基本的に薄く、硬いシャー芯は若干の引っかかりが気になるものも少なくありません。スラスラと滑らかな書き心地を楽しみたいという方には、柔らかく濃いシャー芯がおすすめです。
丈夫さを第一優先に選ぶ
濃さと硬さが比例関係にあるシャー芯に、アクセントを加えているポイントがシャー芯の丈夫さです。一般的にBの濃さのほうが柔軟性があるとされていますが、最近の文具メーカーは、さまざまな工夫で丈夫さを向上させています。また、同じメーカーのシャー芯でもランクが違えば、素材が異なるため芯の強度も異なります。
太さを第一優先に選ぶ
使う人の好みによって変わるのが、シャー芯の太さです。一般的に購入しやすい太さは、0.3mm・0.5mm・0.7mmの3つのサイズです。そして、学生の場合はノートの罫線の幅、社会人の場合は手帳のメモ欄に合わせて太さを選ぶことになります。ただし、自分で筆圧がコントロールできない小学校低学年の子供には、0.7mmのシャー芯がおすすめと言われています。