裁縫や工作、調理まで、私たちの生活のさまざまなシーンで使われるハサミ。身近な存在ではありますが、ハサミの意味や由来について知っていますか? 以外と奥の深いハサミについて、ちょっとしたうんちくを交えながらご紹介します。
もくじ
ハサミの意味や由来について
ハサミの歴史
ハサミには、主に2種類あります。U字型の「握りバサミ」とX字型の「ハサミ」。現代では、X字型のハサミが主流ですが、ハサミの起源をたどると「握りバサミ」に行き着きます。日本に現存する最古の「握りバサミ」は、鎌倉時代に北条政子が化粧道具に使っていたもの。握りバサミは、明治時代になるまで使われていました。江戸時代の生け花の流行とともに、X字型のハサミも使われるようになったのです。
ちなみに、文房具品としてハサミを使うようになったのはフィンランドの「フィスカース社」が作ったのが最初と言われています。1967年にフィスカース社は、従来の金属製ではなく、持ち手部分に樹脂を使った軽量のハサミを開発しました。
ハサミの意味
ハサミは、漢字で「鋏」と書きます。「鋏」は、金属を示す「金」と、両側からはさむ「夾」でなるもの。カニやエビといった節足動物の物をはさむ形に発達した脚を、一般的にハサミとも呼びます。正式名称は鉗脚(かんきゃく)です。
似た形で知られているのは、じゃんけんのチョキ。チョキはハサミ、パーは紙、グーは石を意味します。ハサミは紙を切れますが、石を切ることはできません。そこでじゃんけんの勝ち負けが決まってきます。