小学生の自由研究は時間もかかりますし、何から手を付けていいか分からなくなることも多いかと思います。本記事では、氷を使い、その溶け方を観察する簡単な自由研究に焦点を当て、質の高いレポートの書き方を解説していきます。ぜひ子供の自由研究の参考にしてください。
もくじ
氷の溶け方を観察する実験がオススメ
小学生の自由研究は「子供自身が考え、研究する」ことが重要です。親の手を極力借りずに研究することが大事。そうすれば観察力や想像力が身につき、自分で研究を終わらせることができたという達成感を味わうことができます。
そこでおすすめの自由研究が「氷の溶け方を観察する実験」です。
氷の溶け方を観察する実験は
- 家庭でできる
- 準備する材料はすぐに用意できる
- 安全で簡単
以上がメリットとして挙げられます。それでは、具体的な実験の内容をご紹介します。
氷になにかをかけ、溶けるスピードを観察
用意するもの
- 氷
- 振りかけたいもの(塩・こしょう・砂糖・片栗粉・きなこ・鶏ガラスープの素など)
- 計量スプーン
- ストップウォッチ
実験方法
例として、振りかけるものを塩・こしょう・砂糖・きなこの4種類として説明します。
- 氷を5個用意する(うち、1個は何もかけない氷)
- 氷をそれぞれ皿に分ける。
- 小分けした氷に計量スプーンで測った塩などをそれぞれ振りかける。
- ストップウォッチで完全に溶けるまでの時間を測る。
実験のポイント
子供と一緒に氷に何をかけるか考えましょう。塩をかけると氷が早く溶けるので、実験をする際の選択肢として塩は必須です。
また、子供に何をかけたら氷が早く溶けるかを予想してもらいましょう。
氷をいろんな容器に入れ、溶ける早さを観察
用意するもの
- 氷
- お皿(アルミホイル、ガラス、陶器、プラスチック、魔法瓶、ステンレスなど)
- ストップウォッチ
実験方法
例としてお皿をアルミホイル・陶器・プラスチック・ステンレスの4種類として説明します。
- 氷を4個用意する
- 氷を準備した容器にそれぞれ入れる。
- ストップウォッチで完全に溶けるまでの時間を測る
実験のポイント
お皿の厚みや材質によって氷の溶ける早さは変わります。熱伝導率の違いで
- 分厚いステンレス製の容器
- 薄いステンレス製の容器
以上2つを比べると、分厚いステンレス製の容器の方が氷の溶けるのは早いものです。実験をする際に氷を入れる容器のサイズを測りましょう。
- 容器の材質
- 容器の厚み
- 容器のサイズ
上記の3点を把握しておきましょう。
いろんな種類の氷を作り、溶ける早さを観察
氷を作る
さまざまな液体を使ってアイストレーで氷を作りましょう。氷はすべて同じ大きさで凍らせた方がより実験の信頼性が高まります。
- 一般的な水で作った氷
- オレンジジュースで作った氷
- コーラで作った氷
- 味噌汁で作った氷
など、いろいろな液体で氷を作りましょう。
用意するもの
- 作った氷
- お皿
- ストップウォッチ
実験方法
- 作った氷をお皿に入れる
- ストップウォッチで完全に溶けるまでの時間を測る
実験のポイント
溶ける早さを測るだけではなく、実際になめてみてもおもしろいでしょう。
- 炭酸系のジュースを凍らせて、溶けた後は炭酸が残っているか。
- 溶けた飲み物の味は薄くなっていないか。
- 凍らせた飲み物を口にいれ、どのような味がするのか。
他にも体感できることはないか子供と考えてみましょう。実際に氷をなめた感想をレポートに書くと、レポートの質が高まります。
実験のポイント
氷の溶け方を観察する実験を3種類ご紹介しました。3種類の実験で共通するポイントは
- 実験をする前にどうなるか予想を立てる。
- 開始前・5分経過・10分経過等の区切りで写真を撮る。
- 溶け方を観察し、メモを取る。
氷を作ったり、お皿を準備するときは親の手が必要かもしれませんが、実験の予想を立て、溶け方を観察するのは子供に任せましょう。自由研究はあくまで子供が主体になって研究することが大事です。