国語の学力はすべての科目に影響を及ぼします。漢字の表記から文章の読解能力まで、国語力が不足していることで苦手な科目が生まれてしまうことさえあります。
小学校6年生にもなると、中学進学へ向けての準備も含めて、学習内容は徐々に難易度が上がっていきます。
当記事では、小学校6年生の国語の問題を紹介し、勉強のコツなどについてもまとめたので、ぜひ日ごろの家庭学習の参考にしてください。
もくじ
小学校6年生が勉強する国語の問題
小学校6年生が勉強する範囲にはどのようなものがあるのでしょうか? ここでは実際に子供が学んでいる内容をご紹介します。
文脈を捉える
短文を読み、どういった内容が書かれているかを理解した上で設問に答えていくという形式がとられます。設問は選択式と記述式のもので構成されます。記述式の場合は、「本文中の言葉を使って」という指示が出てくるので、設問自体への理解も必要になります。
考えることを伝える
意見文を書くという目標が掲げられています。テーマは決まっていて、文章の組み立てを完成させるにはどのような構成にするべきか、構成に基づいて、意見文を完成させる記述式の問題です。「つなぎ言葉や文末表現を注意して」という指示があるので、自分の言葉プラスアルファの力が必要になります。
敬語を理解する
生活の中で使用することが多い敬語を、丁寧語・尊敬語・謙譲語に分けて学びます。
一瞬大人でも間違えそうな選択式の問題になっているので、3つの敬語の意味と役割をきちんと理解していないとまったく分からない単元になってしまいます。選択肢が与えられているものもあれば、記述式のものもあります。
漢字の意味や音について
この単元では漢字の形・音・意味などについて学びます。
同じ部分で同じ音
同じ部分と意味
漢字の読み書きだけではなく、意味自体を理解し、問題に回答しなくてはなりません。へんや部首なども出題されているので、漢字の成り立ちなども理解する必要があります。
熟語のしくみ
漢字2字・3字・4字以上の熟語、成り立ちと意味などを学びます。問題は選択肢形式もありますが、記述式もあるので漢字の間違いなどにも気をつけなければいけません。
意味が対になる漢字
似た意味の漢字の組み合わせ
上下の関係性
漢字そのものの意味が重要なポイントになります。
長文読解
6年生になると長文読解が単元に含まれてきます。
- 本文を読んで設問に答える
- 登場人物の心情を捉える
- 登場人物がなぜそのように感じたのかを読み取る
- 自分の経験に置き換えて考えを述べる
といった力が求められるため、難易度は一気にUPします。
解答方法も選択肢はほとんどなく、記述式のものが多いので、自分の考えを組み立てて文章にする力が必要になります。
書き抜きの問題や段落の理解など、しっかりと文章を理解できていなければ解答ができません。作者の意図、文の構成などを理解できる力が必要な単元です。
ただ文章を読むだけではなく、どのような背景があるのか・登場人物の心の動きはどうなっているのかなど、細かい描写を読み解くことがポイントです。
筆者の考えと自分の考えを比較し、それを表現することが求められるため、文章内に挙げられた事例を捉えたり、筆者の考えを読み取ったり、発展的に自分の生活に置き換えることなどが必要になります。