アドラー心理学を子育てに生かすコツとは?おすすめの学び方! - cocoiro(ココイロ)

アドラー心理学を子育てに生かすコツとは?おすすめの学び方!

子育ては楽しいことよりも苦労の方が圧倒的に多いといっても過言ではありません。マニュアル通りにいくはずもなく、頭を抱えてしまうお母さんも少なくないでしょう。そんなときに多くのヒントを与えてくれる心理学があるのを知っていますか? 当記事では子育てに悩むお母さんに参考にしていただきたい、アドラー心理学について解説します。

アドラー心理学とは

叱られたり、褒められたりして育った人は、叱られたり、褒められたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を、敵だと思うようになるのだ。
(アルフレッド・アドラー)

アドラー心理学というのは、1800年代後半から1900年代前半にかけて活躍したアルフレッド・アドラーが導き出した心理学のことです。心理学としては異質ともいわれていますが、一般の人からすると取り入れやすいイメージです。

フロイト・ユングと並ぶ心理学者

今でこそ、子育てに関わらずさまざまな分野で注目されるようになったアドラー心理学ですが、フロイトやユングなどのほかの心理者とは違う個性的な心理学であったため、心理学の第1人者と呼ばれながらも賛否両論があったようです。

世界的に有名で心理学を学ぶ人は、まずフロイトやユングを学びます。これに対してアドラーは、少し視点が違っていました。専門的なことよりも一般の人よりの心理学だったために、あまり注目されませんでした。

勇気の心理学

子育てにおいて「叱る」ことは大切とされていましたが、アドラー心理学では「叱らない勇気」を推奨しています。一時期、叱らない子育てが注目されて多くの人が実践しましたが、アドラー心理学の「叱らない子育て」とは、放任するのではなく、子供を尊重することを前提としています。失敗を責めて叱るのではなく、できたこと、取り組んだことを評価するのです。

課題の分離

親は「親として振る舞わなければならない」と必要以上に意識しすぎていないでしょうか。親が子供を大切にし、いとおしく思うのは自然なことですが、親子でも踏み込みすぎてはいけないラインがあります。例えば、子供に何らかの課題を与えたとき、それを子供の意思で怠けたり忘れたりしたとします。通常は「なぜきちんとしないのか?」と叱りますが、課題の分離として考えたときは叱らずに放置しておくのがベストなのです。

子供に与えられた課題は、親のものではなく子供のもの。子供が助けを求めてきたときは別ですが、それ以外は子供が率先して課題に取り組むのを見守るのも大切なのです。