内申点の高校入試への影響はどのくらい?
子供の成績が反映されている内申点ですが、実際に高校入試にはどの程度の影響が出るのでしょうか。
ボーダーラインから落ちる可能性がある
内申点が低いと、合格圏内であるボーダーラインから落ちてしまう可能性があります。一般入試では学力試験のウエートが大きい場合が多いようですが、学力試験で同じ点数の生徒が複数人出てしまった場合、内申点で合否が決まる可能性もあります。
また、学校によっては「内申点が〇点以下の生徒は、当日の学力試験の点数に関係なく不合格」という制度を取り入れている学校もあるようです。
私立高校入試だと内申点のウェイトが高いことも
私立高校の入試だと、都道府県や学校によっては内申点のウエートが公立高校より高い場合もあります。内申点が〇点以上あれば推薦をもらえるという、「併願優遇(東京都)」、「併願推薦(千葉県)」、「確約(埼玉県)」という入試制度を採用している学校も多くあります。
内申点を上げる方法
内申点を上げるには具体的にどんなことをしたらいいのでしょうか。
定期考査の点数を上げる
最も手っ取り早いのが、定期考査、つまりテストの点数を上げることです。内申点は成績が反映されるもの。テストで良い点数を取れば必然的に成績も上がり、内申点にも影響が出てきます。
積極的に授業に取り組む
「テストの点数がすぐに上がったら苦労はしない……」という方もいるかもしれません。ただ、学校の成績というのは何もテストの点数のみで判断されているわけではありません。
その授業や科目に対する「関心・意欲・態度」についても評価されています。これらは授業で挙手して発言したり、あるいは分からないところを積極的に質問し、理解しようとする行動によって評価が変わる可能性もあります。
提出物の締切を守る
提出物の締切を守れなかったり、大幅に遅れてしまうと、もしテストで100点満点を取っていても、評定の「5」がもらえない可能性もあります。少しでも内申点を高くキープしたいのであれば、提出物はきちんと締切を守って出すようにしましょう。
実技科目も真剣に取り組む
入試と関係ないからと見落とされがちな実技科目も、内申点には影響しています。美術や体育など人によっては得意・不得意のありそうな科目が多いですが、ここでこそ、提出物の締切を守ったり、授業に真剣に取り組んで「関心・意欲・態度」を評価してもらうチャンスです。
遅刻や欠席をしない
内申点が記載される調査書(内申書)には「欠席・遅刻の日数」「生活態度」を記載する欄が設けられています。どんなに成績優秀でも、これらの項目で評価が低いと内申点が下がる可能性もあります。
また、学校によっては「年間で20日以上の欠席・遅刻がある場合」「学期で10日以上の欠席・遅刻がある場合」などを、審議の対象としているところもあるため、遅刻や欠席は極力ないほうが内申点を高く保てるようです。
終わりに
内申点について解説してきました。何か1つだけを頑張ればいいのではなく、どのようなことでも真剣に取り組む姿勢が内申点へ繋つながるようです。全てを改善するのは難しくても、できることから少しずつ始めてみるといいかもしれません。
参考
学習評価に関する資料|文部科学省
内申点とは?今すぐわかる内申点の計算方法と入試への影響|高校受験ラボ
【知っておきたい】内申書のすべて|スタディサプリ中学講座
内申書とは?内申が高校入試でどう活用されるのか知っておこう!|栄光ゼミナール