小論文が得意になる!?抑えたい小論文の基礎知識と効果的な練習方法 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

「小論文の勉強って何から始めたら良いの? 」とお悩みの方は、多いのではないでしょうか。志望する大学や学部によっては、避けては通れないのが小論文というものです。おそらくほとんどの学生さんは、長文を書く機会がないため、小論文に対して苦手意識を持ったりしているのでしょう。

そこで今回は、「小論文の力をアップさせる練習方法」をご紹介します。適切なトレーニングを積むことで、メキメキと力は伸びるのでコツコツ頑張っていきましょう。

小論文の基礎知識

出題形式

小論文の出題形式は、以下の6つに大別されます。出題形式は、大学や学部によって大きく異なりますので、予め過去問を見てしっかりと把握しておきましょう。

①課題文読解論述型

与えられた文章に基づいて説明・論述する形式。

②図表分析型

与えられたグラフから考察できることを説明・論述する形式。

③テーマ型

指定されたテーマに基づいて、論述をする形式。

④英文問題

英文を読んで、内容について説明・論述をする形式。

⑤理科論述型

総合的な理数系の問題に対して論述をする形式。

⑥教科論述型

教科ごとの問題に対して論述をする形式。

例えばですが、医学部の小論文では⑤の形式の問題が出題されることが多いです。自分の志望校ごとに、これだけ出題形式が違います。出題形式が違うと、小論文の学習方法も異なってくるのでぜひとも早目にチェックしておくことが大切です。

出題内容

医・歯・薬系/保健・看護系 医療の原理、医師と患者の関係、死生観、高齢者医療、先端医療と生命倫理、看護の原理、リハビリテーション
理・工系/農林水産系 生命科学、環境問題、エネルギー生産、食料資源
法・政治系/商・経済系/社会・
情報系/国際社会・国際文化系
/生活・環境・福祉・地域系 自由、平等、人権、民主主義、国民国家、市場原理、雇用と財政、社会保障、消費、国際経済、地域経済、女性・家族、福祉・医療
人文系 自然と文明、異文化理解、学問と教養、若者論
教育系 教育の機能・課題、子どもと社会、子どもと発達
スポーツ系/芸術系 現代社会とスポーツ、スポーツ医学、芸術論

(引用元:小論文対策のキホン|Kei-Net

いかがでしょうか? 志望する学部ごとに出題内容も変わってきます。小論文を書く上で文章力も大切ですが、土台となる知識を身に着けることも大切です。

論理構成は素晴らしいけれども中身があまりにもスカスカだと、小論文の点数にはつながりにくいです。高度な専門知識を有する必要はありませんが、他の受験生と同じレベルの知識を身に着けておけばとりあえずひと安心です。

小論文の練習方法

要約力のトレーニング

小論文の代表的な書き方として、本文を要約して、それを踏まえて自分の意見を論述していくというスタイルがあります。つまり、小論文を書くにあたってまずは与えられた文章を上手く要約する能力が求められるのです。

おそらく多くの方は、長文の要約に慣れていないのではないでしょうか。要約はコツさえつかめれば、ある程度の点数をとれるレベルまでには達します。それでは、具体的なトレーニング法を見ていきましょう。

まず何でもそうですが、上手くなるためには場数を踏んでいかなければなりません。そのため、自分の志望校に似た出題形式や出題内容の問題集を1冊買ってみましょう。問題を解いた後は、自分の解答と模範解答を見比べます。

「自分の解答には何が足りていなかったのか? 」「何が与えられた文章の肝となる部分だったのか? 」ということを考えながら、分析を重ねていきましょう。もし自分で分からなかったら、学校の先生を頼るのもひとつの手です。

論理構成力のトレーニング

「小論文って苦手! 」という方は、まず文章の全体像を図式化してみましょう。小論文は大枠として「序論」「本論」「結論」から成ります。小論文が苦手な方にありがちなのですが、いきなり書き始めて、思い付きのままペンを動かすことは止めておいた方が良いです。

結論が曖昧になってしまったり、文章が飛び飛びになって、読み手にとって分かりづらい文章になってしまう恐れがあります。では、どのような流れで小論文を書き進めていけば良いのでしょうか。

まずは、結論を考えます。そして、結論に説得力を持たせるための根拠をいくつか考えるのです。序論を考えるのは、一番最後で良いのです。小論文を書くにあたって、序論は上手く書けているけれども結論に進むにしたがってまとまりのない文章になっていくケースを見かけます。

小論文を書いている時に、どうしても途中で行き詰ってしまう方は、最初に結論と根拠を固めた上で書き始めるようにしましょう。また、書いた文章は誰かに読んでもらってアドバイスをしてもらうのがオススメです。

自分では良い文章が書けた!と思っても、意外と他人が読んだら分かりづらいことが多いものです。先生に見てもらうのが一番ですが、そうでなければ身近な大人に読んでもらいましょう。