幼稚園の年中の子供に対して気をつけること
年中になると、「イヤイヤ期」が始まります。何をやってもイヤと言われてしまい、子供との接し方に悩むことも多いでしょう。
しかし、頭ごなしに叱ってしまうと子供がさらにイヤと言い始めます。事前にこういったことが年中の子供に起こりうる可能性があることを理解しておきましょう。
他の園児の関係がうまくいかない
幼稚園に通っている子供だと、他の子供たちと遊ぶことも多いです。他の園児との関係を構築していく時期なので、友達もできてくることでしょう。しかし、逆に他の園児との関係が悪化するパターンがあります。けんかして幼稚園から帰ってくると落ち込んでいることもあるでしょう。
それが原因で幼稚園に行くことを嫌がる時期もあるかもしれません。このパターンとイヤイヤ期と勘違いしがちです。しっかりと「幼稚園で何かあったのか」ということを聞いてあげましょう。
子供はこれからもたくさんの人と人間関係を築くことになります。その第一歩として大事なのは、この時期の人間関係なので子供が幼稚園でうまく人間関係を築けるように手助けしてあげることです。
食べ物の好き嫌いが激しくなる
この時期はイヤイヤ期であり、苦労することが多いです。その中でも食事に関してもイヤイヤという子供が多く、好き嫌いもはっきりしてくるでしょう。食べないものは食べませんし、食べるものは食べます。しかし、親としては全ての食べ物を食べてほしいと思うでしょう。
最初は味付けを変えてみるなどして食事に織り交ぜてみるといいでしょう。それでもダメだった場合は時間を置くのが大切です。嫌いなものを強制的に与え続けられると、さらに嫌になってしまいます。もう少し年齢を重ねると自然と嫌いではなくなるかもしれません。いったん、好きなものを優先的に食べさせて定期的に嫌いなものに挑戦するチャンスを与えていくといいでしょう。
周りとの差異に不安を抱く
年中になると自分がどういう人間であるのかということを理解し始めます。そのタイミングで自分と周りの子供との違いに気づく子供も多く見られます。周りからどう見られているのか、自分とは違う価値観で生活をしているということに気づき始めるのがこの年齢です。
幼稚園の友達とうまく関係を築くことができているのであればいいですが、集団生活の中でうまくいかない場合もあります。もちろん、悔しい経験をする子供もいるでしょう。集団生活の中で良いことも悪いことも起きますので、しっかりと話を聞いてあげましょう。話を聞いた上で一緒に解決策を考えてあげることが大切です。
自分のことが表現できないため、不安が伝えられない
イヤイヤ期なので、子供は自分の意見を表現することができません。自分が不安に思っていることも言葉にすることはできないので、なかなか親にも言葉で伝えることができないでしょう。ですから、親は子供が何を言いたいのか理解して、言葉にしてあげる必要があります。
普段からコミュニケーションを取っていると子供が何を伝えたいのかも分かりやすいでしょう。しかし、親が思う子供の気持ちと実際の子供の気持ちが異なることも多くあります。その差異があるとどうしても子供に良くない環境を作り上げてしまうので注意が必要です。
親が年中の子供にしてあげられること
それでは親が年中の子供にしてあげられることはどんなことなのでしょうか。
頭ごなしに叱らない
年中の子供は様々なことに興味がわいてきます。今まで取らなかった言動を取る可能性も増えていきますが、危険を伴う言動も増えていきます。親が叱ってしまうタイミングも増えるでしょうが、叱り方もしっかりとマスターしておきましょう。
どうしても感情のままに怒ってしまう親が多いですが、一度グッとこらえて考えてみましょう。まずは叱りたいことを明確にして、子供にも伝わるように説明してあげましょう。頭ごなしに叱っても子供は理解できません。
子供が理解できる言葉でなければ、叱っても通じません。感情的になりがちですが、頭ごなしに叱ることはせずに頭の中で叱る順序を整えてから叱るようにしましょう。
子供の気持ちを代弁してあげる
子供はまだ表現力が成長していないということを理解した上で、子供の気持ちを代弁してあげましょう。子供と対話していると「こんなことが言いたいのかな」という場面はたくさん出てきます。そういったときは代わりに口に出してあげましょう。
自分たちが口に出した言葉をそのまま子供は理解します。ですから、子供の伝えたいことを具体的に発言してあげることが大事です。そうやって、子供も徐々にその言葉を覚えます。仮に間違った表現をしてしまうと間違った言葉遣いを覚えてしまうので、親が見本を見せるようにきれいな言葉遣いで接することを心がけましょう。
なんでもかんでも介入しない
子供にしつけをしていると何でもかんでもを口を出したくなってしまうこともあります。しかし、グッとこらえることも必要です。子供のことを思うのであれば、子供が自力で行おうとしていることはできるだけ子供にやらせてあげましょう。
もちろん、行うとしている行動が悪いことであれば止める必要がありますが、特に止める必要がないことであれば自分でやらせてあげましょう。自分でやったことは子供にとっても自信になります。間違ったことをしない程度に自分でやらせてあげ、自信をつけさせましょう。
終わりに
年中の子供はさまざまなことに興味を持ち、今までとは異なる行動を起こします。そのため、戸惑うことも多くなりますが、とにかく落ち着いて対応してあげましょう。叱るべきときは叱って、寄り添うときは寄り添ってあげることが大事です。子供の成長のためにも親がしっかりと知識をつけて対応してあげましょう。
参考
幼稚園に年中から通える?年中の年齢から通わせようと思った理由やよかったこと|キズナ
幼稚園の年中さんになってからの、幼稚園に行きたくない・・・の理由と解決法!|マーチ
年少・年中・年長さんそれぞれのママたちの心配事を解決!|あんふぁんweb
年少・年中。年長の年齢って?かんたんにチェック|うきうきExpress