幼稚園入園前にしておくべきトイレトレーニング
幼稚園に入園してからでも決して遅くはない子供のトイレトレーニングですが、事前準備は非常に大切です。入園前に幼稚園に迷惑を掛けないくらいのトイレ習慣を身につけさせる必要はありませんが、スムーズにトイレトレーニングを開始できる土台の習得は心掛けておきましょう。
外のトイレにも慣れさせる
幼稚園では友達や年中、年長の様子を観察することで、次第にトイレの習慣を身につけていくことができます。ただし、幼稚園入園前のトイレトレーニングを家庭内だけに限定してしまうことが弊害になることもあり、外のトイレに慣れさせておくことが非常に重要になります。子供の中には、トイレに行きたいという意思表示はできるものの、環境に慣れていないことがトイレトレーニングを遅らせる原因になってしまう子供がいることも理解しておきましょう。
トイレから出たら手を洗う
トイレから出たら手を洗うものという習慣は、幼稚園に入園する前に取り組んでおくべきトレーニングの1つです。実際にトイレを済ませる光景を見せることはできませんが、親がトイレから出てきたらどのような行動をしているかはしっかりと理解させておきましょう。また、手を洗えて、ズボンなどで拭いて子供も多いため、手を拭く姿をしっかりと見せる意識も大切です。
トイレをしやすい服を準備する
厳密に言えばトイレトレーニングの一環ではありませんが、子供が幼稚園でするトイレに困らない準備をすることも入園前に行う準備の1つと言えます。トイレトレーニングを始めたばかりの子供は、意思表示をすることが遅くなるケースが多いため、ズボンはウエストゴムなどの柔らかい素材で脱ぎやすいものを用意しましょう。また、裾の長いチュニックなどはおしっこを引っ掛けてしまいやすいので要注意です。
それでもトイレが心配な親がすべきこととは
幼稚園入園前の子供にしてあげるべき基本的なトイレトレーニングは以上です。しかし、それでも心配が残るという親は、幼稚園の先生に相談すること、周りの子供たちの進捗を聞かないという2つの意識を持つことをおすすめします。家庭でできるトイレトレーニングと、幼稚園でしか実施できないトイレトレーニングを区別することで、必要以上に心配してしまうこともなくなるでしょう。
幼稚園の先生に相談する
幼稚園の先生は数多くの子供たちを見ているため、トイレトレーニングがうまく進まないケースにも柔軟に対応してくれます。また、子供自身も周りの子供たちから刺激で、次第に失敗の数が減ってきます。しかし、そんな状況でも、自分の子供の様子が気になるという親は少なくありません。そして、そのような場合には幼稚園の先生に相談することが重要です。特に入園前のトイレトレーニングの進捗を事前に相談しておくことは、幼稚園の先生が適切な対応をするという観点からも有効な手段と言えます。
周りの子供たちの進捗を聞かない
自分の子供トイレトレーニングに不安がある場合には、直接幼稚園の先生に相談することをおすすめします。もちろん、ママ友やパパ友とのコミュニケーションの一環として、周りの子供のトイレトレーニングの進捗を聞くことは大切ですが、不安になるようであれば聞かない方が良いでしょう。あくまで個々の習得度に違いがあり、環境への順応性によってそのスムーズさは異なるものと理解し、子供の達成感に重きをおくことを大切にしましょう。
トイレができる早さは入園後の親の声掛け次第
入園前のトイレトレーニングに不安を抱く親は少なくありません。しかし、周りの子供たちと比較し、不安になる必要はまったくありません。子供のトイレトレーニングを始める時期は、2歳後半から3歳が平均である上、家庭内ではできない取り組みも数多くあります。また、どうしても子供のトイレトレーニングの進み具合が気になるという場合は周りの子供たちと比較しないことを大切にすることをおすすめします。さらに不安があれば都度幼稚園の先生に相談するという意識を持つことで、子供に必要以上のプレッシャーを与えてしまうという弊害も解消することができます。
参考
小児の排尿機能発達・尿失禁症│日本小児泌尿器科学会
<幼稚園入園前で焦らなくても大丈夫!?子どものトイレトレーニング│Conobie
幼稚園入園前までにはトイレトレーニング完了しないとマズイ!? 入園前最後の夏は勝負の夏?│Milly
トイレトレーニングの“もやもや”をスッキリ解決!保育園の先生に教えてもらいました│ぎゅってWeb