エイプリルフールの意味や由来とは?!実は起源には諸説あった - cocoiro(ココイロ) - Page 2

日本とエイプリルフールの関係

当初は「不義理の日」だった

エイプリルフールが日本に伝わったのは、今から100年以上前の大正時代と言われています。ただ、「エイプリルフール」の広まる前には、もともと日本で4月1日を「不義理の日」としていたそうです。不義理の日は、日頃から「不義理を働いている(義理人情を損なっている)」人に対して、手紙を書いて近況を報告する日として使われていました。エイプリルフールの浸透ともに、不義理の日は忘れられてしまったようですね。

「不義理」とは

不義理の意味は、大きく分けて2つの意味があります。

1点目は、「義理を欠くこと、礼節を欠いているさま」です。「社会生活において、相手や周りに対して報い、努めなくてはならない人としての同義」という「義理」の意味を打ち消した形です。2点目は、1点目と重複する部分もありますが、「人から借りたものやお金を返さない」という意味。礼節や同義を重んじていた江戸時代だからこそ、「不義理の日」に人への不義理を手紙でお詫びしたものだったのでしょう。

現代での広まり

現代の日本では、企業や国民が多くエイプリルフールを楽しんでいるようです。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のインターネット調査によれば、エイプリルフールで嘘を信じてしまった人が35%、エイプリルフールに誰かへ嘘をついた人は45%、その嘘が成功した人が16%、というデータが明らかになっています。「嘘に騙(だま)された経験のある」人は、10代~20代の女性が多く、43.3%に至っています。

過去の嘘で印象的だった内容としては、海外のネタも挙げられました。

  • 2008年にイギリスの放送局BCCが放映した「地上を歩いていたペンギンが突然空を飛ぶ」という偽番組
  • ネス湖でのネッシーの発見
  • 海外で宇宙人が襲来!というニュース
  • 東京新聞が「金さん銀さんは実は三つ子で、銅さんもいた」と発表

企業やメディアが力を入れた嘘にだまされている人は多いようですね。