国が考える国語科の理想的な学習サポートとは?
国語の成績向上には「語彙力」がカギ
文部科学省では、小学校での国語科教育について重視する国語力を3つ挙げています。
学校における国語科教育では,「情緒力」「論理的思考力」「思考そのものを支えていく語彙力」の育成を重視していくことが必要である。
(引用元:第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方|文部科学省)
さらに、国語教育の3本柱の中でも、最も基礎となる力について文部科学省は次のように述べています。
漢字・漢語を含め国語の語句・語彙力の育成が重要である。人間の思考は言葉を用いる以上,その人間の所有する語彙の範囲を超えられるものではない。情緒力と論理的思考力を根底で支えるのが語彙力である。
(引用元:第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方|文部科学省)
このように、国としては語彙力が国語の成績を上げるために必須だと考えていることが伺えます。
一方で、実際に子供たちは国語科についてどのように考えているのでしょうか。株式会社バンダイが行った「小中学生の勉強に関する意識調査」の結果から、小中学生ともに苦手教科の第2位が「国語」であることが分かりました。国語を苦手と回答した理由については下記のようにまとめています。
「漢字が嫌いだから」、「読解問題が苦手だから」など、文章の読み解きに苦手意識を持っていることが読み取れます。
(引用元:バンダイこどもアンケート「小中学生の勉強に関する意識調査」 結果|株式会社バンダイ)
つまり、語彙力を増やすことで、子供の国語への苦手意識がなくなり、成績を上げることができる可能性があるのです。
では、どのようにすれば子供の語彙力を増やすことができるのでしょう。
国語の成績を上げるための学習サポート
文部科学省は、国語の語彙力を増やす手段として、学校と家庭での教育協力を求めています。
【小学校】
小学校では,「話す・聞く」に加えて「読む・書く」の「繰り返し練習」により,国語力の基礎となる知識を確実に身に付けさせることが重要である。特に,「読み」の学習を先行させることで,言葉の知識(特に「語彙力」)を増やすことに重点を置くべきである。
(引用元:第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方|文部科学省)
【家庭】
家庭においては子供が言葉を覚えコミュニケーション能力を獲得していく上で,子供にとって何でも話せる対象である両親との関係が重要である。
(引用元:第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方|文部科学省)
つまり読み書きの繰り返し練習と、親とのコミュニケーションが子供の語彙力を増やし、ひいては国語の成績を上げることになるということです。
まとめ
学校の授業や宿題では学習不足と感じる場合、家庭学習で使用する教材として人気なのはどんな教材なのでしょうか。上記と同じく、株式会社バンダイの「小中学生の勉強に関する意識調査」に次のような結果が述べられています。
教材もデジタル化が進んでいる現代ですが、「いつも使用している教材」を聞いたところ、学校の教科書や市販や塾の問題集、辞書など、紙の教材が過半数から支持されている結果となりました
(引用元:バンダイこどもアンケート「小中学生の勉強に関する意識調査」結果|株式会社バンダイ)
また、同調査で、子供のリビング学習が家庭で浸透していることも分かりました。
国語の成績を伸ばしたいという希望を叶えるためには、親子で国語のドリルに取り組みながらコミュニケーションを重ね、反復学習をすることが最良の方法かもしれません。
参考
小学生 国語 文章問題(読解) 無料プリント|ちびむすドリル【小学生】
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小学生の 学習に関する意識・実態 -「学習に関する意識・実態調査」の分析より-|CHILD RESEARCH NET
バンダイこどもアンケート「小中学生の勉強に関する意識調査」結果|株式会社バンダイ)
第1 国語力を身に付けるための国語教育の在り方 |文部科学省