通信制高校とは?特徴やメリットデメリット・選び方について徹底解説

アスリートやアーティスト、芸能人を目指したいという子供にとって、通信制高校は有力な選択肢となります。

当記事では、通信制高校の特徴やメリット、デメリット、選び方についてご紹介します。

通信制高校とは?

そもそも通信制高校は、1948年に学校教育法制定により設けられた学校制度です。創設の目的は全日制・定時制に通学できない青少年に、通信の方法で高等教育を受けさせることでした。近年では、全日制の学校に通うことができなくなった青少年が、多様な入学動機を持ちながら通うようになってきています。具体的には、社会人、高校中退者、現在の学校の学力に追いつけない人、不登校での悩みを抱える人などです。通信制高校の定義は、学校教育法第4条で「通信による教育を行う過程」と定められています。

通信制高校の登校頻度は、自分で決めたり、年1回の合宿に参加したりするなど学校により異なります。授業は、全日制なら1日5~8時間、定時制なら1日4時間ほどですが、通信制では決まった登校日がありません。スクーリングという登校日に授業を受けます。

また、通信制高校では単位制と2学期制を採用して、必須科目の単位習得・履修認定(74単位)を卒業条件に、毎年3月もしくは9月に卒業認定をしています。単位制では、課題の添削(レポート)や面接指導(スクーリング)、試験などを通じて単位を取得します。課題の添削では、学校の定めた回数のレポートを作成して、添削指導してもらいます。面接指導(スクーリング)では、自宅学習での疑問や質問を先生に質問して、相談できます。生徒のペースで履修を進められます。長くて10年以上かけて卒業する生徒もいるようです。

通信制高校に通うメリット

マイペースに進められる

通信制高校は、全日制や定時制の高校と比べると、自分のペースで通い続けられることが大きな違いです。前述のとおり、単位取得までにスクーリングやレポート、試験などで学校に通えば、ほかは自宅で学習を進められます。通信制高校には、アスリートやアーティスト、芸能人としての活動をしながら通う方もいます。「通信制高校であっても、行けるときはできる限り通って勉強したい」という方に対しても、通信制高校によっては週1~5日のコースの準備を開講しています。

まず、様子を見ながら通うために週1日のコースから始めて、週3日や週5日のコースに転科することも可能でしょう。週に通う日数を変更する可能性のある学生は、複数の日程コースを選べる通信制高校を選んでみてはどうでしょうか。

費用を安く抑えられる

通信制高校には、全日制高校と同様に公立と私立の学校があります。公立の通信制高校は、年間で3~4万円に収まります。私立の通信制高校の学費は、校舎やコース、サポート面で充実しているために公立よりも高くなります。

学校によって差はありますが、年間で約30~90万円かかります。美容などの専門コースを選んだり、高校就学支援金を利用したりすると、かかる費用は変わってきます。文部科学省が2014年から実施しているのが高校就学支援金です。所得条件や在学条件、在住条件を満たす世帯の授業料に充てる目的で支給されます。社会人として働きながら通信制高校に通うことができ、在籍期間の調整も可能なため、経済面の問題で全日制の高校に通えない家庭でも、高校の卒業を目指すことができます。

通信制高校に通うデメリット

モチベーションの管理

通信制高校は、基本的に自学自習です。学習の質や速度は、自分のモチベーションによる部分が大きいものです。「学習しなさい」と決められているわけではありません。自己管理して、学習に取り組まなければなりません。そのため、「時間の都合」というよりも「モチベーションの低下」が原因で在学期間を延ばしてしまう人もいるようです。こういった状況を避けるために、入学を申し込む前から「いつまでに卒業して、〇〇大学へ行く」「〇〇という仕事に就く」といった目標設定をしておくと、モチベーションの管理ができるでしょう。

人とふれあう機会が少ない

全日制や定時制と比べると、学校でクラスメイトや先生と合う時間は少ないものです。通信制高校で週1~3日ほど通っていても、特にクラスを設けていないためクラスメイトや先生と共有する時間は少なくなってしまいます。私立の通信制高校などでは、部活動やレクリエーションを行う学校もあるようです。また、通信制高校に通う人のなかには、以前の学校で不登校やいじめを経験した人などもいて、共通の悩みを持つ友達もできやすいという人もいます。一方で、学校に通う時間以外に職場や活動の現場などで人間関係を築いていくといいかもしれません。