エイプリルフールは午前中だけ?ルールは?
エイプリルフールにはルールがあるというのをご存知でしょうか。4月1日は1日中うそをついてもいいと考えている人がほとんどかもしれませんが、一部の国や地域では、うそをついていいのは午前中だけというところもあるようです。それでは、午前中だけと言われる理由や、世界的なルールなどについて詳しく紹介します。
イギリスの「オークアップルデー」が午前中の由来に
「エイプリルフールでうそをついてもいいのは午前中だけ」と言われるきっかけとなったのが、イギリスの「オークアップルデー」です。オークアップルデーとは、イギリス国王に忠誠を誓う証として、オークアップルの実を帽子や襟元に飾る日で、イギリスの王政復古の記念日として知られています。オークアップルの実を付けるのは午前中までで、付けていないとからかわれることもあるのだそう。このルールがエイプリルフールにも使われることになり、イギリスやイギリス統治下にある一部の国では、「午前中だけはからかってもいい=うそをついてもいい」というルールが定着していったとされてます。
世界的ルールは1日中嘘をついてもいい?
オークアップルデーを祝うイギリス以外の国では、エイプリルフールは1日中うそをついても大丈夫だと言われています。つまり、世界的ルールとしては、日本を含め、4月1日は1日中うそをついても問題ありません。
エイプリルフールは、昔はただのいたずらを仕掛ける日として人々に親しまれてきましたが、18世紀以降は英国放送協会BBCが大々的にうそのニュースを流すなど、現在のエイプリルフールイベントのきっかけが生まれました。テレビを使ったネタは信じる視聴者も多く、「空を飛ぶペンギンが発見される」「床がシースルーの飛行機運用」「ニワトリが四角の卵を産んだ」など、世界中でさまざまなうそが仕掛けられ、エイプリルフールネタに人々が湧くことになったようです。
午前中に嘘をついたら午後はネタばらしを!
イギリスなどの午前中ルールの国では、午後に必ずネタばらしをするようです。うそをばらすタイミングが決まっていることで、うそを信じてしまった人の誤解を解くことができるので、うそをついた人も、うそをつかれた側も、その日のうちに謎が解けてすっきりするでしょう。もしこれからエイプリルフールにうそをつくことを考えている人は、うそをついてから数時間以内には必ずネタばらしをすることを覚えておきましょう。
また、世界的ルールでは24時間うそをついてもいいため、日付が変わる直前にうそをつくことももちろんできます。しかし、その場合は逆に勘違いされる可能性が高くなるので、うその内容は深刻な内容ではなく、笑って過ごせる程度のネタにするのが良いでしょう。