原稿用紙で改行するタイミング
原稿用紙で改行するタイミングをご紹介します。
話題や場面が変わるとき
話題が変わるときや、それまでと場面が変わるときは改行をし、1マス空けて書き始めましょう。
会話文「」の書き始めのとき
会話文を書き始めるときも、改行をしてから書き始めます。
- その会話文から段落が始まる場合
1マス空けて会話文を書き始めます。
- 段落の途中に会話文がある場合
改行し、1マス空けずに開きカギカッコを書き、会話文を書きます。
- 会話が2行以上になる場合
2行目の書き始めは、1マス空けても空けなくても、どちらでも構いません。
会話文の後に続ける文章を書くとき
原則として改行して書き始めます。段落の変わり目の場合は、上を1マス空けて書き始めましょう。ただし、改行せずに会話文を書くこともあります。
文章を見やすくしたいとき
改行せずに文章を書き進めていくと、文章が延々と続き、視覚的に読みにくい文章になってしまいます。そのような場合はわざと改行し、文章の固まりを目立たせて見やすくしましょう。読みやすくする為に改行をする場合は、5行に1回を目安に改行をすると効果的です。
文章を強調したいとき
強調したい文章があるときに、わざと改行して目立たせる、というテクニックがあります。改行すると視覚的に目立つ為、読み手にも「ここを強調したいのだな」という意図が伝わりやすくなります。
迷いやすい!改行しなくても良いタイミングとは?
「」を使って引用するとき
ほかの本の文章や、誰かの言葉などを引用するときは、改行する必要はありません。
例文:父が言った「雨降って地固まる」ということわざに納得した。
このように、改行せずにカギカッコを使い引用しましょう。
その言葉だけを強調したいとき
文章中に出てくる、その言葉だけを強調したいときは、改行する必要はありません。
例文:その物語の主人公は「ルドルフ」という猫だ
このように、改行せずにカギカッコを用いて強調します。
「」を使って心のなかで思ったことを表現するとき
自分が心のなかで思ったことを「」を使って表現するときも、改行は不要です。
例文:私は、「試験が近いから、早く帰って勉強しなければ」と思った。
このように、改行せずに「」を使用し書き進めましょう。
それでもうまくいかない場合
ここまで読んでもやっぱりよく分からないという人は、専門の先生に読んでもらうことをお勧めします。
作文は短期間で上達するものではありません。書き方を熟知した作文のプロに読んでもらい評価されることで、少しずつ書き方をマスターしていくと良いでしょう。現在、家庭教師だけでなく、作文の添削サービス「齋藤孝とつくる本 いますぐ書けちゃう作文力」の著者でもある明治大学の齋藤孝先生監修「ブンブンどりむ」を使うという方法もあります。
ブンブンどりむは利用者の95%が中学受験にも役立ったと回答しており、子供の作文力を上げるのにおすすめの教材です。このようなサービスを使う時の参考にしてください。
まとめ
ここまで、原稿用紙の使い方と一緒に改行のやり方をまとめてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ルールに慣れるまでは難しく感じるものですので、ぜひ当記事をガイドに使用し、作文を書き進めてみてください。作文に書き慣れると、より効果的に改行を使えるようになってきます。作文を書きながら少しずつ、お子さんの文章スキルを磨いていきましょう。
参考
古賀史健(2012年)『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(星海社新書)
原稿用紙 書き方のきまり|読書感想文レシピ
原稿用紙の使い方|Z会作文クラブ
中学生の作文!かぎかっこの使い方!改行はする?まるは必要?|流行ニュース速報発信局
どこで改行すればいいのかわからない!改行のルールとコツ|コジゲン
原稿用紙の使い方|言葉の森の作文通信がなぜよいか