親御さんも子供のころは、一度は指遊びやったことがあるのではないでしょうか。
國學院大學北海道短期大学部が発表している「伝承遊びの意義と実践(P,19)」によると、文科省が平成18年に改正した教育基本法では、幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであるとされており、その幼児教育の重要性が国としてはじめて強調されました。指遊びは、指を活発に使うことで脳に良い刺激を与えるとされ、保育園などでも頻繁に取り入れられており、古くから幼児教育の一環として親しまれている遊びの1つです。
今回はそんな「指遊び」についてご紹介します。懐かしさを感じながら、子供との遊びに取り入れてみてください。今回は、基本的なルールを各遊びでご紹介します。
もくじ
かんたんにできる指遊びの紹介
ルールさえ分かれば誰でも遊べる指遊びについて、いくつかご紹介します。基本的なルールは存在しますが、子供の創造力を生かして新たなルールを追加して、工夫するとより盛り上がるでしょう。
指数え
数字を覚えきれていない、慣れていない子供におすすめのゲームです。ルールは、自分の指を折りながら数を数えるという至ってシンプルなものです。普通に数えられるようになったら、反対の小指からスタートしたり、左右の指を交互に数えたり、と工夫するとよりおもしろさが増すかもしれません。
指相撲
2人で遊べる指遊びです。右手同士もしくは左手同士の親指以外を握り合わせ、親指を立てます。相手の親指を自分の親指で抑え込み、10秒(秒数は自由に)カウントできたら勝ち、というゲームです。手先だけの勝負ではなく、意外と全身を使ったり、男の子同士なら握力の勝負になったりします。親子でやるなら、子供には親指と一緒に人指し指の使用も認めるとハンディを埋められ、白熱したバトルになりそうです。
ミミズの体操
手先の器用さや集中力を鍛えることのできる指遊びです。左右の人差し指を前に突き出して「♪ミミズの体操、1、2、1、2……」の掛け声に合わせ、人指しを曲げたり、伸ばしたり、左右に動かしたり、波打たせたりとミミズのように動かします。左右の動きを合わせるのではなく、それぞれ異なる動きをさせることで手先の器用さ、集中力をも鍛えられます。ドライブ中に家族で歌いながら、子供にやってもらうといいかもしれません。
クモの壁登り
こちらも手先の動きを鍛えられる指遊びです。その名のとおり、クモが壁を登っていくように指を動かします。まず、左右の親指と人差し指で三角形をつくります。片方の親指を上に移動させながら、人差し指同士はくっつけたままにします。反対の親指も上に移動させてくるっと、最初とは裏表逆の三角形が出来上がります。次に親指をくっつけたまま、人差し指を上にくるりと回します。反対の指も同様に動かすと、最初の三角形の形に戻ります。人差し指を小指やくすり指に変えて遊ぶと、より楽しめるでしょう。