ひな祭り用オルゴール付き名前札の特徴
ひな祭り用のオルゴール付き写真立てだけでなく、名前札も主流です。手書きからかわいいプリントが施されたものなど種類もいろいろです。
名前がはっきりと分かる
家紋と生年月日が入れられる
家紋と名前、生年月日が入ったオルゴール付き名前札です。国産ヒノキを使い、毬のように元気に跳ね回る子になりますようにとの願いを込めて、蹴鞠の柄がプリントされています。オルゴール曲は『おひなまつり』です。ひな祭り用オルゴールの特徴
ひな祭り用のオルゴールは写真立てや名前札だけではありません。雛人形の台座と一体型になっているオルゴールもあります。
ひな祭りが近くなるとよく耳にする『うれしいひなまつり』の曲についてもご紹介します。
ひな人形の台座にオルゴールが付いていることも
オルゴール曲『うれしいひなまつり』を紹介
ひな祭りのオルゴール曲に使われていることが多い定番ソングと言えば、『うれしいひなまつり』です。おなじみの曲です。
原曲は、『ちいさい秋みつけた』などの童謡でもおなじみのサトウハチローが作曲し、1936年に発表しました。
この『うれしいひなまつり』の歌詞には、本来のひな祭りとは違う部分がいくつかあります。
「お内裏様とおひな様」という歌詞がありますが、お内裏様とは、通常天皇の私的な総称のことです。つまり、本来であれば「女雛と男雛」2つ合わせてお内裏様と呼ばなければいけません。おひな様も、「女雛と男雛」の意味がもともとあります。
「お内裏様とおひな様」という表現になると、実は女雛と男雛が4体並んでいる状態を意味してしまいます。
「すこし白酒 めされたか あかいお顔の 右大臣」という歌詞もありますが、これも間違いがあります。ひな段飾りを見ると分かりますが、赤い顔をしているのは右大臣ではなく、男雛から見て左側にいる随身(ずいじん)です。
曲がヒットして誰もが知る歌になったことで、間違った情報が現代にまで広まってしまっているようです。
実は、アメリカ人・メキシコ人もメロディを聴いたことがあると言われるのが、この『うれしいひなまつり』です。メキシコのラテングループ「ロス・パンチョス」が『うれしいひなまつり』を『悲しいみなしご』というタイトルでカバーして1960年代に発表しました。
(参照元:LOS PANCHOS POBRES HUERFANITOS|Youtube)
日本の童謡ということは表に出ないまま、メキシコで人気になったため、海外では原曲が『うれしいひなまつり』だということはあまり知られていないようです。原曲を聴いたロス・パンチョスのメンバーは、マッチ売りの少女を連想したようで、クリスマスに独りぼっちのかわいそうなみなしごをテーマにした歌詞になっています。
海外では、ひな祭りソングからクリスマスソングに変わってしまうこともあるようです。
オルゴールには『うれしいひなまつり』以外にも、絵本唱歌の『おひなさま』や、『ひなまつり』『雛飾り』が使われていることがあります。
ひな人形や写真立てのオルゴールはテンポが速め
ひな人形や、名前札、写真立てのオルゴールを聴いて、「原曲と少し違う」と感じたことはありませんか?
(参照元:雛人形のオルゴールの曲(ひなまつり)のテンポ|YouTube)
人形の丸富によると、ひな祭りのひな人形や名前札、写真立てについているオルゴールは、通常よりテンポが速くできているものが多いようです。
『うれしいひなまつり』は、原曲がゆっくりとした雅なイメージがある分、少し驚いてしまう方もいるようです。
購入前に、実際にオルゴールの音を聴いて確かめられるようであれば、購入前に確認するのが良いでしょう。