2歳児向け
2歳児は少しずつストーリーが分かるようになってきます。ひな祭りに動物たちが活躍する絵本をご紹介します。
『もりのひなまつり』(福音館書店)
のねずみたちに頼まれて森にでかけたお雛さまは、森の動物たちと楽しい一日を過ごします。帰り道、雪が降り始め、家に戻ったお雛さま達はすっかり汚れてしまいます。さあ、大変!
(引用元:もりのひなまつり|絵本ナビ))
のねずみの子供たちは、おひな様のおかげでこれまで元気に過ごしてこられたことを伝える感謝の手紙をねずみばあさんに送ります。今年のひな祭りは、おひな様を囲んで一緒にお祝いしたいということも。
この話を聞いたおひな様たちは、森のひな祭りへ出かけることを決めます。のねずみの子供たちと歌ったり、甘酒を飲んだりして楽しい時間を過ごしました。
森から家へ帰ってくると、おひな様たちはすっかり汚れて、汚い姿になっていることにねずみばあさんは気がつきます。こんな姿では飾ってもらえないと悲しむおひな様。さて、おひな様たちは今年のひな祭りに綺麗に飾ってもらえるのでしょうか。
ひな祭りが子供たちの成長を祈願する意味があるイベントだということや、おひな様を大事に扱わないと悲しんでしまうということを伝えてくれる絵本です。
優しい絵と優しいお話で、ひな祭りが楽しみになるような内容です。「自分の家のおひな様も、こっそりと森のひな祭りにお出かけしているのかもしれない」子供たちもそんな想像をするでしょう。
保育士のあずまあつみが読み聞かせした「もりのひなまつり」の動画を見られます。
(参照元:■絵本読み聞かせ「もりのひなまつり」@あつみ先生|YouTube)
ひな祭りの前やおひな様を出すタイミングで読んであげることで、おひな様の人形に興味を持ってもらえるきっかけが作れるでしょう。
『のはらのひなまつり』(金の星社)
色紙で作ったともこのおひなさまが、風にとばされてたんぽぽのはらの動物たちのところへ。人間も動物もひとつになれる幼児の遊びの世界で、ひなまつりの楽しい情景をいきいきと伝えます。たんぽぽびなの作り方付。
(引用元:のはらのひなまつり|絵本ナビ))
ともこが色紙で折ったおひな様が、森の中でひな祭りの準備をしていた動物たちのところへ風で飛ばされていきます。森の動物たちは、たんぽぽで作ったお雛様を飾ってひな祭りのお祝いをしようとしていました。そこへ飛ばされてきたともこのお雛様。たんぽぽのおひな様と一緒に動物たちは飾ります。
動物たちが繰り広げる手作りのひな祭りに、ほっこりするかわいらしいお話です。自分の作った折り紙のおひな様が、森の動物たちのひな祭りに参加できたらと子供たちもいろいろな想像を膨らませるでしょう。
動物たちが飾っているたんぽぽで作るおひな様の作り方が、絵本の中で紹介されています。子供と一緒にたんぽぽひなを作って、家に飾るもの楽しいでしょう。
3歳児向け
3歳児から読み聞かせできる、親子でひな祭りについて学べる絵本をご紹介します。
『ひなまつりルンルンおんなのこの日!』(文溪堂)
ひなまつりの日、ゆずちゃんの家のおひなさまたちは、ゆずちゃんがお出かけしている間に大冒険をはじめたから、さあ大変! ますだ&たちもとのコンビで贈るシリーズ、ひなまつりのお話です。
(引用元:ひなまつりルンルンおんなのこの日!|絵本ナビ))
ゆずちゃんの家のおひな様が、ゆずちゃんが出かけている間に猫の背中に乗って大冒険に出かけます。やんちゃなおひな様にお内裏様もびっくり。大慌てで、おひな様を探しに出かけます。大冒険に行ったおひな様はどうなってしまうのでしょうか。
ひな祭りの由来やひな祭りにまつわる豆知識、ひな祭りに食べたいレシピの紹介、子供と一緒に作れる工作の特集も絵本の中にあります。大人もひな祭りについて学べる1冊です。
『わたしのおひなさま』(岩崎書店)
ももちゃんがおばあちゃんとおかあさんといっしょにおひなさまを川に流しています。すると、川の中から、手がのびてきて、ももちゃんのおひなさまが取られてしまいました。
(引用元:わたしのおひなさま|絵本ナビ))
ももちゃんとおばあちゃん、お母さんは、ももちゃんの健康を願って、紙でできたももちゃんの流し雛を川へ流しました。すると、川の中から手が出てきてももちゃんのひな人形は取られてしまいまいました。川の中の世界に住む河童が、自分の娘の病気を治したいという気持ちで、ももちゃんのひな人形を取ったのです。自分のひな人形のために川の中の世界へ入っていったももちゃん。河童とももちゃんは、どうなってしまうのでしょうか?
現在のひな祭りになる前に、昔の日本では「流し雛」という風習がありました。その「流し雛」をテーマにした絵本です。「流し雛」という風習を伝えつつ、ひな祭りは「子供の健康を願うもの」という本質も捉えて伝えている作品です。