お祝いは何をする?
ひな祭り、初節句のお祝いは何をするのでしょうか?
初節句では、子供の健やかな成長を願って家族や親戚で集まってお祝いの御膳を囲むのが、昔の習わしでした。今は少しずつ形が変わってきています。
初節句のお祝いにどんなことをするのか見てみましょう。
ひな人形を飾る
ひな祭りになくてはならないものが、ひな人形です。ひな人形は、子供の厄を祓うためのもの。初節句から子供が大きくなるまで、毎年ひな祭りに飾るものです。
ひな人形が子供の厄を移して、厄祓いをするものなので、親から次の世代へと受け継ぐよりは新しいものを購入しましょう。購入が難しい場合は、引き継いだひな人形の女雛と男雛のみを新しくすると良いでしょう。
昔は女の子が生まれたら、母方の実家からひな人形を贈るという習慣がありました。しかし、現在はそのような決まりはなく、両家の祖父母で話し合って、どのように購入するのか決めるのが良いでしょう。
昭和の時代は、一軒家に住む家庭が多く、大きく立派な7段飾りが主流でした。現在はアパートやマンションに住む家庭が多いこともあり、7段飾りよりは、女雛と男雛が並ぶ親王飾りが人気になっています。ガラスやアクリルケースに入っており、収納スペースを取らないように工夫されています。
家庭のスペースに合った飾りやすいひな人形を選ぶと良いでしょう。
親戚からの贈りものには、ひな祭りに飾ることができるわらべ人形や市松人形、名前旗などを贈ると喜ばれるでしょう。
ひな人形は、立春に飾ることが一般的ですが、遅くとも3月3日の1週間前までに飾ります。雨水の日(2月18日前後)や大安の日もひな人形を飾るのに縁起が良い日とされてます。
料理を食べる
ひな祭りの初節句には、家族や祖父母、親族を招待してひな人形と子供を囲みながら食事をしましょう。一緒に食事を囲むことで子供の厄祓いと成長を祈願します。
本来はひな祭り当日にお祝いするものですが、「宵節句」とも言われるひな祭りの前の晩に開催することでもできます。ひな祭りが平日で家族が集まるのが難しい日程のときは、「宵節句」に集まってお祝いするのも良いでしょう。
お祝いの料理は、「腰が曲がるまで長生きしますように」と願いが込められた海老、「将来が見とおせますように」という意味があるレンコンなどが使われたちらし寿司。貞操の象徴でもあるはまぐりを使ったお吸い物は、「夫婦仲睦まじくいられますように」「良い縁に恵まれますように」との願いが込められています。ちらし寿司は刺身やいくらなどを使って豪華に見せられるので、ひな祭りの定番メニューとなっています。
厄逃れのために、ひな祭りのお祝いの席で、あずきを使った赤飯を振る舞う地域もあるようです。
平安時代には、桃の花の入った桃花酒を飲む習慣がありました。現在は米をみりんで発酵させた白酒か、甘酒を飲みます。子供も楽しめるように甘酒で乾杯するのも良いでしょう。
最近では、レストランで初節句の食事プランを用意しているところもあります。子供向けの離乳食や記念撮影できるサービスなどを実施しているお店も。家での会食が難しい場合は、レストランや料亭を利用するのも便利でしょう。
初節句の食事会に招待されたときは、お祝いの品に合わせて菱餅やひなあられなどひな祭りらしいものを手土産に添えると良いでしょう。
記念の写真撮影をする
ひな人形を折角綺麗に飾るのですから、初節句やひな祭りの記念に、雛人形と子供の写真撮影をするのもおすすめです。
毎年の記念に撮影していけば、子供の成長記録になっていきます。
写真スタジオでは、ひな祭りに合わせた撮影会を実施しているところもあります。ドレスや十二単などの衣装をレンタルすることもできます。撮影の7段飾りを用意しているスタジオも多いので、自宅で撮影するのとはまた違った写真を撮影できるでしょう。
また、ひな祭りに撮影した写真をお祝い返しと一緒に送ると喜ばれるでしょう。
お参りをする
神社では、人生儀礼として初節句の参拝を受け入れているところがあります。
子供の健やかな成長を願って神社を参拝して、祈祷や祝詞をあげてもらうのも良いでしょう。
生後0~2ヶ月以内で初節句を迎える場合は?
ひな祭りの初節句のお祝いはしたいけれども、子供がまだ小さいという親もいらっしゃるでしょう。
生後0~2ヶ月以内で初節句を迎える子供は、翌年に繰り越すことが多いです。新生児は手がかかることも多く、母親の体調もまだ安定していない時期です。赤ちゃんは、長時間の宴会に耐えることができず、大人もゆっくりと食事を楽しむことができないでしょう。
まだ子供が小さいときには、無理に初節句を開催せずに次の年に開催する方が無難でしょう。