受験倍率30倍!筑波大学付属小学校の特色、受験情報は?

筑波大学付属小学校は、日本一人気が高いとも言われる受験倍率30倍の難関校です。筑波大学付属小学校の特色や歴史、受験情報、人気の理由をご紹介します。

筑波大学付属小学校とは

東京都文京区大塚にある筑波大学付属小学校は、明治6年に日本初の国立師範学校の付属小学校として始まりました。

筑波大学付属小学校となった現在でも、初等教育の研究校という位置づけで義務教育の理論と実践の研究が行われています。国内外から年間1万人以上の教師や教育関係者に向け、研究結果の情報を提供しています。

筑波大学付属小学校の歴史

筑波大学付属小学校の変遷を見てみましょう。

1873年に東京師範学校の付属小学校として、男子72名、女子32名が入学し開校しました。1902年には、東京高等師範学校附属小学校と改称。1941年には、東京高等師範学校附属国民学校と改称され、1945年には新潟県南魚沼郡に集団疎開をしました。終戦後には高等科を廃止。1956年に低学年用新校舎、運動場が落成。1978年に筑波大学付属小学校と改称されました。

1873年の開校から、145年を超える歴史がある学校です。

筑波大学付属小学校の教育目標

筑波大学付属小学校では以下のような教育目標を掲げています。

教育目標

人間としての自覚を深めていく子ども
文化を継承し創造し開発する子ども
国民的自覚をもつ子ども
健康で活動力のある子ども

(引用元:教育目標|筑波大学付属小学校)

筑波大学付属小学校は、児童それぞれが人間としての自覚を持ち、基礎学習だけではなく文化を学び新しいもの生み出す力を育成します。また、心身を鍛え国際的な感覚を身につけることを目標にしています。

筑波大学付属小学校の系列校

筑波大学付属小学校には以下の系列校があります。

  • 筑波大学付属中学校
  • 筑波大学付属高等学校
  • 筑波大学付属駒場中学校
  • 筑波大学付属駒場高等学校
  • 筑波大学付属坂戸高等学校
  • 筑波大学

希望者は内部進学も可能。内部進学の場合でも、試験を受ける必要があります。

このほか系列には、筑波大学附属視覚特別支援学校、筑波大学附属聴覚特別支援学校、筑波大学附属大塚特別支援学校、筑波大学附属桐が丘特別支援学校、筑波大学附属久里浜特別支援学校があります。

筑波大学付属小学校の特色

国立大学付属小学校という立ち位置上、研究実験校としての在り方が強いのが筑波大学付属小学校の特徴です。

研究の使命

本校は筑波大学に附属し、初等教育の理論と実際について研究すること使命とし、その成果を一般小学校教育の参考に供する。

また、本校は教師希望の大学生や全国各地から派遣される現職の研修生に対して教育実習、研究実践の場として活用されている。

近年は世界各国からの参観者も多くあり、研究成果などの紹介を通して国際交流も行われるようになってきている。

(引用元:本校の特色|筑波大学付属小学校)

筑波大学付属小学校の児童は、日本の小学生の模範生として日本の教育研究の中枢を担う存在です。

子供の教育に何が必要で、どんなことを実践していけばいいのか、研究授業を通じて議論を進めています。最先端の教育研究が行われている環境の中で、教育を受けられるというのが筑波大学付属小学校の魅力と言えるでしょう。

初等教育研究校としての役割

筑波大学付属小学校は、「先導的教育拠点」「教師教育拠点」「国際教育拠点」という拠点構想によって、現代の教育課題を解決に貢献するという使命があります。

小学校ではありますが研究校ということもあり、全学年を通じて理科、社会、音楽、図工、家庭、体育は専任教員が担当します。

研究公開

筑波大学付属小学校では、年2回の研究成果の発表が行われます。6月に行われる学習公開研究発表会では、研究のテーマに合わせ研究発表や研究授業、研究協議や児童発表などが実施されます。

また、2月に行われる初等教育研修会では、学習公開のほか、教育研究の第一人者を招き、初等教育研究が議論されます。

研究公開は保護者などの一般には公開されていません。児童生徒も研究発表に関わり、研究授業などで普段から人に見られる機会が多いというのも筑波大学付属小学校ならではでしょう。

強い心を育む学校行事

筑波大学付属小学校では、楽しみながら学び知識と力をつける授業を実践しています。学校では、1971年から「総合学習」の時間を続けてきました。総合学習では、子供たちが生活に密着した体験を通して新たな発見や学びを得ます。

学校行事は、3年生から毎年行われる清里合宿や、5年生は雪の中での生活体験、6年生は冨浦遠泳合宿を行います。合宿では、仲間で協力し合うことで仲間を大切にすることを学び協調性を育み、困難に出会った時に恐れずに立ち向かう強い心を育てます。

6年生では、「筑波大学付属小学校3つの山」と呼ばれる課題があります。清里合宿では2,600メートル級の八ヶ岳登山、冨浦での約2キロメートルの遠泳実習、運動会での「帆かて」という
組体操を筑波大学付属小学校で過ごしてきた日々の集大成として挑みます。

子供たち一人ひとりが課題の実現に向けて動くことができるように、低学年からこの3つの「山」を越えることを目指した指導をしています。

また、東京都西東京市に整備されている保谷田園教場では、筑波大学付属小学校の子供たちが年間を通じてさつまいもやじゃがいもの育成に関わり、秋にはぶどう狩りも実施します。土に触れることで命を育てる大変さと喜びを知り、感謝する心をはぐくみます。

国際交流

筑波大学付属小学校では、筑波大学が推進しているグローバル人材の育成を初等教育から実践することを目標とした活動を行っています。

筑波大学に世界各国から留学している学生や研究者を招いた交流会を開催。中、高学年を対象に開催される外国人との交流会では、4人グループに1人の外国人が入り、外国人との交わり方を学びます。

英語のポスターを制作しての自己紹介や外国人ゲストの出身国や文化についてのプレゼンテーションを聞くなどの活動が行われます。

また、希望者向けにアメリカ現地校との日米児童交流会もあり、英語で授業を受け、休み時間に遊んだりランチタイムを一緒過ごすという留学体験をします。これまでにハワイやサンフランシスコで行われました。

外国人との交流を通して、異文化コミュニケーションや異文化理解を深めます。

筑波大学付属校8校との共同生活体験

筑波大学付属の学校8校による「黒姫高原共同生活」が2015年より始まりました。筑波大学付属の小・中・高等学校の生徒のほか、さまざまな支援学校から生徒が集まります。

年齢や性別の差に関係なく、視覚や聴覚障害、支援が必要な生徒との交流を通じて、お互いに支え合いながら生活していくことを学びます。

【2019年度】筑波大学付属小学校入試情報

学校説明会などがなく、実態がつかみにくいのが筑波大学付属小学校です。しかし、国立付属小学校の中では一番人気が高く、入学志願者が多いのも事実です。筑波付属小学校の入試情報をご紹介します。

募集要項

募集定員は、1学年男子64名、女子64名、合計128名です。

志願者は、出願日に東京都の23区、西東京市、埼玉県和光市のいずれかの区域に保護者と同居していること。入学後もこの地域内に住んでいることが条件として明記されています。

受験スケジュール

2019年度の筑波大学付属小学校の受験スケジュールをご紹介します。

10月10日から10月12日まで筑波大学東京キャンパス文教校舎で募集要項の販売が行われました。配布場所は変わる可能性があるので、2020年度の入試案内をご確認ください。

募集要項

募集要項は1部1,000円です。ホームページに掲載されている「入学児童募集案内」に添付されている、児童募集要項申込書を印刷、記入して会場に持っていくことで購入できます。

上記の日程で募集要項を購入できなかった場合は、土日を除いた10月13日から10月17日までの期間中も筑波大学東京キャンパス文教校舎にある企画推進課で購入することも可能でした。募集要項を購入できるのは平日の日中のみなので、注意が必要です。受験希望の方は忘れずに募集要項を手に入れましょう。

願書出願

願書の出願は郵送のみでの受付です。受付日程は10月16日から10月20日の当日消印有効。1次選考を受けるためには、出願料として1,100円かかります。

選考

1次選考は11月10日に抽選で行われました。1次選考通過者者は2次選考に進めます。2次選考は考査になります。2次選考は11月17日に学校まで受験票を持参の上申し込みをします。2次選考出願料として2,200円支払います。

受験者向けに、11月29日に2次試験考査の日程表が配布されます。12月17日から12月19日の3日間の日程で、志願者の考査が行われました。2次選考の合格発表は12月20日に実施され、その翌日12月21日には3次選考の抽選が行われます。

最終的な合格者の発表は12月22日に行われました。

他校よりも選考のプロセスが長いのが特徴です。また、私立中学の受験シーズンとも時期が被るため、2次試験を辞退する志願者も例年いるようです。

選考方法

筑波大学付属小学校の選考方法は抽選と考査で3次選考まで実施されます。早生まれにも配慮できるよう生まれ月によってグループ化されます。

Aグループ:4月から7月生まれ
Bグループ:8月から11月生まれ
Cグループ:12月から3月生まれ

選考はグループごとに分かれて行われます。1次選考は志願者の中から抽選で決まります。

2次選考では、図形や言語などのペーパー試験。ひも通しや蝶々結び、与えられた課題に合わせて物を作る制作、絵画制作、お話しを記憶して話すなどの口頭試問、運動能力を確かめる運動試験などが行われます。

運動試験では、「手足歩き」が試験項目に組み込まれているのが特徴です。筑波大学付属小学校の平川護小学校教諭による「『できた!』が増える 筑波大学附属小学校 体育授業のタネあかし ~なわとび・跳び箱運動・鉄棒運動・マット運動~ Disc4 sample」をご紹介します。

筑波大学付属小学校の体育の授業では、手足歩きとかけっこを組み合わせた折り返し運動を授業で実施しています。逆さ感覚と腕支持感覚、回転感覚を養うための運動です。

「手足歩き」のポイントは、膝をつかないで進むこと、手のひら全体を床につけてしっかりと体重を支えることです。

日常の遊びの中ではやらない動きなので、普段から家庭で練習しておくといいでしょう。

2次選考を通過した児童は、3次選考に参加できます。3次選考は抽選になります。

筑波大学付属小学校へ入学するためには、親子での努力も必要ですが2度の抽選で公平に選考されるので運によるところが大きいでしょう。

過去の志願者数・倍率

お受験インデックスの筑波大学付属小学校データとして掲載されている過応募者数を参考にご紹介します。

2018年度の志願者数は、男子2,043名、女子1,727名、合計3,770名でした。倍率は男子が31.9倍、女子が26.9倍、全体の倍率は29.4倍です。

2019年度の志願者数は、男子2,032名、女子1,762名、合計3,794名でした。倍率は男子が31.7倍、女子が27.5倍、29.6倍でした。

例年、男子の志願倍率は30倍を超える傾向があるようです。慶應義塾幼稚舎とともに日本一人気のある小学校とも言われています。

卒業後の進路

筑波大学付属小学校卒業生の進路はどうでしょうか。
お受験じょうほうを参考にご紹介すると、卒業生の85パーセントが筑波大学付属中学校に内部進学をします。

また、筑波大学付属中学校から約8割の学生が筑波大学付属高等学校に進学します。中学校から高等学校への内部進学には、内申書と試験結果により考査されます。筑波大学への内部進学制度はありません。

おわりに

受験倍率30倍の人気校、筑波大学付属小学校の歴史や特徴、受験情報をご紹介しました。初等教育の研究実践校として、充実した教育が受けられることや国立であることから私立よりも学費が安いというのも人気の理由です。

実験校としての立場から抽選での入学者選定があります。入学できるのは運という面も強いですが、入試に臨むためには準備が必要です。受験をお考えの方は早め早めに準備をするのがよいでしょう。

参考
筑波大学付属小学校
塾も驚く「貴重」な名門校 筑波大付属高生の素顔|NIKKEI STYLE
筑波大学附属小学校|お受験インデックス
筑波大学附属小学校|インターデュ
筑波大学附属小学校の試験方式、倍率、抽選について:女児、早生まれは有利|幼児教育と教材の効果を検証するブログ
お受験の試験は学力、運動、行動とさまざま! 子供を通して親が見られてる?|Happy Clover
筑波大学附属小学校|お受験じょうほう

この記事をかいた人

cocoiro編集部

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