経済学部へ編入するためにクリアすべき3つのハードルとその方法

子供の将来を考え、難関大学の経済学部への編入を検討している方も多いのではないでしょうか? 経済学部への編入にはたくさんのメリットがあることは事実ですが、編入という仕組みやその対策は分かりにくく、事前の情報収集が必須です。実際に受験する子供だけなく、フォローをする親も経済学部への編入に関する知識を身につけておきましょう。

経済学部の大学へ編入する3つのメリット

経済学部への編入にはいくつかのメリットがあり、大学進学後に難関大学の経済学部を受験し直す学生も少なくありません。

一般的な受験と比較した場合に、「少ない受験科目で難関大学を目指せる」「私立大学も同じ勉強内容で対策ができる」「経済学のプロとしての知識を身につけられる」という3つのメリットがあり、受験する子供だけでなく、身に付けられるスキルや就職を気にする親にとっても大きなチャンスと考えられています。

では、具体的にはどのような点が一般的な大学受験と異なり、メリットが大きいと言えるのでしょうか?

少ない受験科目で難関大学を目指せる

出題される可能性の高い問題やその対策についてはこの後解説しますが、経済学部への編入試験は、一般的な受験よりも少ない受験科目で難関大学を目指すことができます。

一般的な大学受験では、センター試験で7科目、さらに大学が指定する科目からいくつかを選択するという形式が設けられているため、広範囲の対策が求められます。一方、経済学部への編入試験では、基本的に英語・専門・小論文の3つの分野への対策のみで多くの難関大学を目指せます。

大学によって出題の傾向や難易度が異なるものの、ベースとなる知識の幅をおさえられる点に、経済学部への編入を目指すメリットがあるのです。

私立大学も同じ勉強内容で対策ができる

受験科目の数だけでなく、国公立大学と私立大学で違った対策をする必要がないという点も編入試験のメリットの1つです。

一般的な大学受験は併願という形でいくつかの私立大学を受験できますが、志望する私立大学ごとの対策が必要となり、煩雑になってしまいがちです。その点、経済学部への編入試験は専門性が高くなる傾向にあるものの、しっかりとした土台を作ることで、私立大学も同様の対策を講じることができます。

経済学のプロとしての知識を身につけられる

経済学部への編入にはいくつかのメリットがありますが、入学前から高い専門性を求められる問題が出題されます。

一見すると、「経済学部に進学してから習うことなのでは?」と思われるような問題も含まれていますが、専門性の高い問題に入学前に触れておくことに大きな意味があります。入学前にある程度の知識を身につけておくことで、難関大学へ進学したにも関わらず、イメージしたスキルを得られない、就職先がないといった事態を回避することができるのです。

経済学部編入のためにクリアするべき3つのハードル

経済学部への編入には3つのメリットがありますが、具体的にどのくらいの基準をクリアしておくべきなのでしょうか?

実は一般的な大学受験と異なり、編入試験には偏差値という概念が用いられていないため、志望する子供とその親が対策を立てられないという状態に追い込まれてしまうケースが少なくありません。ここからは、経済学部への編入を実現するためにクリアしておくべき3つのハードルを分かりやすく解説します。

編入前から知識を問われる専門

編入試験における専門では、次のような問題が多く出題される傾向にあります。

  • ミクロ経済学の限界効用や無差別曲線などの専門用語や概念、効用関数の最適消費量などの簡単な計算問題
  • マクロ経済学のGNPや三面等価などの専門用語や概念、国民所得と利子率の計算などの簡単な計算問題

経済学に触れたことのない子供や親の多くは、「専門性が高い」と感じてしまいがちですが、経済学の参考書に登場する初歩的な問題です。そのため、大学1・2年生からしっかりと学んでおけばで十分な対策になるとされています。

グローバルな人材になるための英語

難しいと感じられることの多い専門ですが、長い対策が求められるのが英語です。一部の大学ではTOEICのスコアを事前に提出することが決められているなど、グローバルに活躍する人材を求める傾向が年々強くなっています。また、TOEICのスコアの提出までは求められないものの、専門用語のヒアリングや和訳が数多く出題されます。

英単語や熟語の暗記であれば短期間で補うことができますが、ヒアリングや和訳はもともとのベースが必要となるため、専門の問題よりも計画的な対策が求められるのです。

ロジカルな思考が問われる小論文

「専門と同じ対策で十分」と思われがちですが、実は知識だけでは不十分なのが小論文です。

小論文は経済学の基本的な単語の意味を理解できれば、書き上げられると言われていますが、難関大学の問題は根拠を明確にした上で自分の主張をする力を問われます。独自の視点で新たな問題を提起する力と、その問題を根拠を明確にして展開する能力の2つを事前に高めておく必要があるのです。

ハードルをクリアするためのポイントとは?

専門と英語、小論文の3つのハードルをクリアすることで、ほとんどの大学の経済学部への編入を実現することができます。しかし、編入したい大学が決まっていても、「どのくらいの時期からどのような対策をしておくべきかが分からない」という疑問を抱きながら受験までの期間を過ごしてしまいがちです。

ここからは実際に経済学部への編入を目指す子供とその親に向けて、専門と英語、小論文の3つのハードルをクリアするためのポイントを解説していきます。

1年生は情報収集と英語を徹底しよう

大学3年生の編入試験までに1番最初に始めるべきなのが、英語の対策です。先述のように、編入試験の英語はTOEICのスコアが求められる、専門用語の和訳が出題されるなど、高い基礎力が必須となります。また、リスニングや和訳といった英語の土台が問われるケースも多く、短くても1年以上の準備期間を設けておくべきでしょう。

2年生から小論文と専門対策をスタート

大学2年生からは小論文と専門対策を、英語への対策に追加することになります。もちろん、大学の授業などで経済学のベースを形成しておく必要がありますが、小論文と専門への対策はおおよそ1年ほどで間に合うと考えられています。

ただし、小論文の対策にはコツがいることも把握しておきましょう。特に難関大学の編入試験には現在の経済に関するトピックスから問題提起をし、独自性と根拠のある問題解決方法を記述する必要があるため、対策には第三者の意見が必要になります。受験対策には1人でコツコツ行うものというイメージがありますが、小論文には添削してもらうという工夫が必要と言えます。

ラスト3ヶ月は過去問を繰り返そう

受験を間近に控えたラスト3ヶ月は、ひたすら過去問を繰り返す時間に充てることをおすすめします。

センター試験で問われる能力が基礎力だとすれば、編入試験では応用力が問われます。特に私立大学では、知識があっても初見では解くことができないような問題が出題されるため、過去問を繰り返すことが効率的な方法となるのです。

経済学部に編入できる主な大学5選

全国的に知名度の高い次のような5つの大学でも、経済学部への編入試験を設けています。

  • 早稲田大学 政治経済学部
  • 慶應義塾大学 経済学部
  • 横浜国立大学 経済学部
  • 東北大学 経済学部
  • 中央大学 経済学部

「高校3年生の受験では思うような力が発揮できなかった」「大学に進学してから経済学に興味があることが分かった」などのきっかけはそれぞれですが、就職率や取り組みに魅力のある大学でも編入試験の機会を提供しているため、挑戦してみる価値があると言えるでしょう。

まとめ:経済学部への編入は情報収集とスケジュールがカギ

将来の仕事や就職先を考える子供やその親にとって、経済学部への編入は大きなチャンスと言っても過言ではありません。少ない科目で受験できる、公立大学と私立大学への対策が変わらないといったメリットがあり、正しい情報とスケジュール管理さえ行えれば、ハードルはさほど高くないとされています。大学1年生からの対策でも、十分に自分の将来を変えられるような大学に編入することができるでしょう。

参考
経済学部”の編入試験はどんなレベル?効果的な勉強方法も解説!│アキラボ
編入の志望校の決定と難易度│College transfer
『編入学に失敗しないための7つのポイント~これを読むまで、試験を受けないでください!』│少人数・個別指導博礼塾
【学歴ロンダ】国公立大学に簡単に入れる?大学編入試験とは | しゅう丸ブログ

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cocoiro編集部

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