近畿大学との交流が特徴!近畿大学付属小学校の特色と入試情報 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

 

近畿大学付属小学校の特色

近畿大学付属小学校の特色の1つは、総合大学の付属校であるメリットを生かした大学との交流学習です。また、自立した学習者の育成と社会に役立つ人材の育成を実現するために、問題解決学習と自立的学習態度を育てる学習方法を積極的に取り入れていることも特色として挙げられるでしょう。

大学との交流学習

1年生は、近畿大学農学部と連携して、秋にサツマイモの収穫が行います。3年生では、近畿大学薬学部の先生が小学校を訪れ、「お薬教室」という形で実験や模型をとおして、薬の正しい服用方法や薬の知識を深める学習が行われています。

5年生では、社会科学習の延長として近畿大学法学部を訪れ、模擬法廷を体験して学びを深めています。また、模擬法廷の後に行われる東京学習旅行では、国会議事堂や最高裁判所を訪れ、さらに三権分立や法律の仕組みへの学習を深めるつながりも意識されています。

6年生では、近畿大学医学部・医学部奈良病院を見学し、「生命」や「人体」についての学習を深める活動が行われます。そのほかにも、5・6年生合同で、近畿大学文芸学部の狂言を鑑賞したり、近畿大学構内にある「英語村E3」(会話がすべて英語で行われる施設)へ訪問する活動なども行われています。

このように大学と連携して交流学習を行うことで、身近なものとして大学の研究や最先端の情報に触れることができ、将来の進路選択や職業選択への動機づけにもつながっているようです。

問題解決学習と自立的学習態度を育てる学習

新しく出会った課題を、これまでの学習で身につけてきた知識や考え方などを工夫して活用することにより、解決していく学習の進め方です。

(引用元:教育方針|近畿大学付属小学校ホームページ

近畿大学付属小学校では、このように問題解決学習を定義しています。この問題解決学習は、平成29年7月に文部科学省によって告示された「小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説」の学習の基盤となる資質・能力の1つとして挙げられています。

5年生の算数では、立方体の展開図の種類の知識(これまでの学習で身につけた知識)を基に直方体の展開図の種類(新しく出会った課題)を各自が考えます。そして、クラス全体でその答えを検証していくという学習アプローチが紹介されています。

このように、自ら課題を解決して乗り越える経験を普段の授業に取り入れることで、子供たちは解決できた満足感や充実感を得て、主体的に学習をする姿勢を育んでいます。

また、自立的な学習態度を育てるために、3年生から6年生の算数科では、T.T(ティーム・ティーチング)、4年生から6年生では、習熟度別学習を取り入れ、1人1人の学び方の違いに沿った指導体制が敷かれています。さらに、理科・音楽科・図画工作科・英語は教科担任制を採用しており、5年生と6年生は全教科が教科担任制が採られています。