子供が留年する場合もある
インターナショナルスクールは、「子供がどのくらいの学力を持っているか」ということをシビアに審査します。そのため、万が一学力が足りないと判断されれば、留年という措置が取られます。
日本の義務教育に留年はありません。インターナショナルスクールでは学力に応じた進級を基本としているので、周囲も留年に対する違和感や抵抗は少ないと言えます。ただ、日本で生活をしている以上、留年という措置がどのように影響するのかという点については、注意が必要です。
学費が高く経済的に負担が大きい
インターナショナルスクールの学費は、特別な費用を除いた通常の学費だけでも年間150~200万円ほどが相場だと言われています。仮に高校までインターナショナルスクールに通わせると、約3,000万円近い学費がかかることになります。ここで都内で人気の高いアオバジャパン・インターナショナルスクールの学費を例に挙げてみます。
- 幼稚園 1,600,000~1,800,000円/年
- 1~5年生 2,100,000円/年
- 6~10年生 2,250,000円/年
- 11~12年生 2,300,000円/年
(参照元:インターナショナルスクールについて 東京有名7校の学費比較など|GOD FATHER)
学校だけで非常に高額な費用がかかり、それに加えて習い事などをさせると、教育費の負担は日本の学校とは比べものになりません。学費が高く、経済的な負担が大きいということを覚悟しなくてはいけないということになります。
バイリンガルに育つとは限らない
日本に住み、日本の家庭で生活している場合、母国語である日本語がきちんと習得できなければ、ほかの外国語を習得しても「バイリンガル」とは言えません。英語を習得することに重点を置いてしまい、本来必要となる日本語の習得がおろそかになってしまうこともあるので、インターナショナルスクールに通えば必ずバイリンガルに育つという保証はないです。
インターナショナルスクールのメリットは?
インターナショナルスクールへ子供を通わせるメリットはどんなことがあるのでしょうか?
高い英語力を身につけられる
英語で生活をするという環境なので、やはり高い英語力が身につきます。小さなころから英語に触れることによって抵抗もなくなり、義務教育で教わる英語以上の語学力がつくでしょう。
個性を重視した教育を受けられる
少人数制を導入しているインターナショナルスクールでは、個性を重視した教育が行われています。必要以上の義務を与えたりすることなく、子供の主体性や自由を重んじた教育を受けることができます。
多様な文化を子供が理解できる
異なる国籍・文化・習慣を持つ子供たちが集まる環境は、子供にとって多様な文化を自然に学ぶことができる素晴らしい環境です。お互いを尊重し、助け合うという意識を育てられるのも大きなメリットと言えるでしょう。