高校受験社会は暗記だけで解けない!社会成績を上げる勉強のコツ - cocoiro(ココイロ) - Page 2

分野別!押さえておきたい勉強のコツ


前述のどのような問題が出題されるかで、社会では「地理」「歴史」「公民」の3分野から出題されることを紹介しました。分野ごとにカリキュラムが設定されており、各分野の学習が直接的に関係することは多くありません。そのため、分野ごとのポイントを押さえて学習をすることが重要です。

地理の勉強のコツ

高校受験の社会で学習する地理には、日本の地理についての学習と世界の地理についての学習の大きく2つに分けて考えることができます。地理でも地形や記号など覚えなければならないため、その点は歴史と一緒で単語だけではなく出来事などとの関係性で覚えると良いでしょう。

地図帳を活用することも効率の良い地理の勉強の一つです。地図帳は地理を覚えるのに便利で、積極的に活用すべきものです。

地図帳は国や地域の地形や大きさ、その付近にある海や川、隣接している国など、その国や地域に関する細かな内容を確認しながら使います。地図全体を通して地理を覚えていきましょう。

そして大切だと思うことを中心に地図帳に書き足し、覚えることが難しい場所はノートに地図を書き写すなどして、世界に1つしかないオリジナルの地図帳やノートを作成していくといいでしょう。

自分自身で作った地図帳やノートを見ると大きな達成感があり、勉強のやる気を起こしてくれるものとなることも多いです。このように、地図帳を上手に活用していくことが、効率良く勉強していくことに繋がります。

また地理では、表や図・グラフの読み取り問題も出題される傾向にあります。これらの問題は、正しい読み取り方を理解していることや読み取った内容から得られる内容を自分の言葉で表現できる力が必要になります。入試問題と全く同じ問題を事前に解くことは難しいので、まずは以下の参考書のようなやさしい問題から挑戦していき、表や図からどのように事実を読み取るかを身につけていきましょう。

また、読み取りも問題になれるには、入試試験の過去問題や模擬試験の問題を理解できるように学習することもオススメです。解答を読んで答え合わせをするだけでなく、解説まで読み考え方を身につけましょう。

歴史の勉強のコツ

社会は暗記することが多い印象がありますが、その中でも特に暗記しなければいけないのが歴史の分野です。高校受験の歴史では、人物や年号、法律や制度の名前などを覚えていきます。時系列や人物と出来事の関係性を理解していないと解けない設問も多く、時系列や人物関係、出来事を関連づけて覚えていることが重要です。

社会の暗記というと語呂合わせで覚える人も多いと思いますが、時代の流れや物事の関係性までは覚えづらく、単語や年号をバラバラと覚えてしまいがちです。

そんな時に効果的な学習法は音読です。声に出して読む音読は、暗記に効果的であると言われており、暗記のスピードを格段に上げてくれるものです。

まずは、歴史の内容を覚える際に、音読をしていきます。最初は内容が頭に入らなくても当然。内容をすぐに覚える必要はありません。そして、同じ内容を2回、3回と繰り返し、声に出して読んでいくことが大切です。繰り返して読んでいくことでその内容が次第に頭に入っていき、理解し、記憶として定着させることができます。また一日だけで終わりにするのではなく、記憶をしっかりと定着させるために、2日や3日と続けて、書いて覚えることと同時並行していくといいでしょう。

また、時間がない場合にはまとめノートを一から作るのは効率的な学習方法とは言えません。その場合には、暗記するために整理された参考書や問題集を組み合わせて暗記していきましょう。

また歴史を勉強する際に気を付けたいのは、前後関係を意識して覚えるということ。出来事が起こった年号や用語だけを抜き取って覚えようとする中学生も多いようですが、年号や用語だけを抜き取って覚えようとすると内容の全てをしっかりと理解することは難しく、結果として効率が悪くなってしまいます。

歴史は、全体の流れを把握し、前後関係をできるだけ意識して覚えていくことが大切です。まずは、全体の流れを理解し、出来事を流れの中で覚えていきます。そして、出来事を理解し、覚えた次に、年号など細かい用語を覚えていくことがおすすめです。何かの出来事を忘れてしまった場合でも、前後関係を意識して覚えていくことで、忘れてしまった内容の前後に何があったかを考えていくと思い出しやすくなります。このように、前後関係をできるだけ意識して覚えることが、歴史を効率良く勉強するためのカギとなります。

公民の勉強のコツ

公民は中学3年生から学習する分野です。そのため、単語などの暗記問題は覚えられていることが多いですが、記述問題の対策をする十分な時間が確保しづらい傾向にあるので、記述問題にも対応できるように暗記をしていくことが効果的でしょう。また、学習が始まったら整理ノートを作ったり、学校のノートが整理ノートの役割をするように学習をするのがオススメです。

それに加えて、時事問題が出題されるのも公民の特徴です。時事問題は教科書の中から出題されるような他の問題とは異なり、対策がなかなか難しい問題です。時事問題の対策を短期間で行うのは難しいため、日頃から新聞やニュースをみる習慣をつけたり、家庭でもニュースの出来事を話題にするなど、お子さんが時事問題に興味を持てる環境を作りでサポートしてあげましょう。最近では、時事問題を扱ったバラエティ番組もあるため、そういった番組を効果的に用いるのも良いかもしれません。

公民を学習する際は全体像を把握しながら進めて行きましょう。勉強する範囲は広く、1つの出来事だけを抜き取って覚えていくことは効率が悪い方法だと言えます。広い範囲の公民を効率良く勉強するためには、公民の全体像を把握し、社会の流れや変化を捉えていくことが大切。社会の流れや変化を捉えていけるようになると、ただやみくもに暗記をするよりも分かりやすく、理解しやすくなるのです。