80年以上の歴史のある伝統校、湘南学園小学校。その長い歴史の中で培われた教育哲学や各界で活躍する卒業生、受験の内容についてご紹介します。
もくじ
湘南学園小学校とは
湘南学園小学校の歴史
湘南学園小学校は、建学の精神を次のとおり掲げています。
個性豊かにして身体健全
気品高く
社会の進歩に貢献できる
明朗有為な実力のある
人間の育成
(引用元:建学の精神|湘南学園小学校)
この建学の精神に基づき、子供たちの人間力を高め、卒業生たちが社会のさまざまな分野で力を発揮して社会貢献できる力を育んでいます。人間力とは、「知性」「感性」「身体」。社会活動をとおして発揮できる立体的な総合力です。豊かな人間力は人生の基軸を作り、発想を豊かにします。そして、失敗や挫折を突破する力にもなっていくでしょう。
湘南学園小学校は1933年に創設されて、2013年に80周年を迎えた伝統校です。幼稚園から高校まで一貫教育を行う総合学園です。その歴史は下記のとおりです。
西暦
年号できごと 1933年
昭和8年4月2日鵠沼の松林に小さな学舎として、呱々の声をあげる。民家を教室に、小学校3名、幼稚園5名のスタート。 1934年
昭和9年第1回卒業式、初めて卒業生2名をおくる 1936年
昭和11年修学旅行開始(伊勢・奈良・京都) 1959年
昭和34年プール完成。藤沢市姉妹都市マイアミビーチ市とのジュニアオリンピック通信水泳大会をおこなう。 1962年
昭和37年スキー教室開始(長野県霧ヶ峰スキー場) 1967年
昭和42年現在のような京都・奈良方面の修学旅行開始 1968年
昭和43年全国に先がけて、相対評価から絶対評価へ。
通信簿の名前も「のびる芽」に1993年
平成5年学年3クラス体制の開始。
1年生が3クラスになる。1998年
平成10年1学年3クラス、全校18クラス体制の確立 2012年
平成24年5年生の宿泊行事「雪の学校」実施開始 2013年
平成25年創立80周年をむかえる
(引用元:小学校の歴史|湘南学園小学校)
学校の卒業生
湘南学園小学校の卒業生には、どういった人物がいるのでしょうか。一部ですがご紹介します。
朝海和夫
外交官。湘南学園小学校卒業後、1962年に一橋大学商学に入学。1964年に外務公務員上級試験に合格して、外務省に入省します。その後、アマースト大学を在外研修員として卒業。
外務省では、大臣官房総務課首席事務官、北米二課長、安倍晋太郎外務大臣秘書官、カナダ公使等を歴任しました。第3回気候変動枠組条約締約国会議等を担当し、2000年には国際貿易経済・地球環境問題担当大使に就任。2001年に日本史上初の自由貿易協定「日本・シンガポール経済連携協定」の締結交渉の政府代表を務めました。2005年には、アマースト大学名誉法学博士。
三浦りさ子
ファッションモデル。アメリカニューヨーク州生まれ、神奈川県藤沢市育ち。湘南学園に通い、玉川大学教育学部体育専攻卒業。1986年からモデルとしてデビュー。ファッション誌『JJ』の専属モデルとして活躍しました。現在は、若ママ向け雑誌の『VERY』で活躍しています。夫はプロサッカー選手の三浦知良選手。仕事と主婦を両立させ、女性として出産後もスタイルをキープしていることから、「カリスマ主婦」といった呼ばれ方をすることもあるようです。
教育内容の特徴
生徒の学び合い
生徒の基本的な知識や技能は、「教科の本質を学ぶ学習」で身につきます。例えば、算数では、「なぜ分数の割り算は逆数を掛けるのか?」「円の面積はなぜ半径x半径x3.14なのか?」こういった疑問1つ1つを大切にして、本質的な学習を進めていきます。本質を学べば、自ら物事を発展的に捉え、状況に応じた知識を活用したり、表現したりできるのです。
授業では、子供同士が教え合い、共同作業を行う「学び合い」から全員が勉強を理解できるようになることに重きを置いています。授業のクオリティを保つため、体育や音楽、図工、英語などの教科は専門教師が担当します。また、民舞を踊る「たいいく表現まつり」、製作展などの行事からも各教科へとつながる学びが得られます。
総合学習での問題解決
教科で培った土台を総合学習における探究活動に生かして、問題解決能力を身につけます。総合学習では、身近なテーマを追求して、子供の思考力や判断力、表現力を伸ばします。
例えば、3年生から6年生まで年に1回実施する宿泊体験学習。3年生は海、4年生は山、5年生は雪、6年生は修学旅行での体験学習です。例えば、3年生は海という自然を楽しみ、人との素晴らしい出会いがあるような計画を立てます。海の生物を図鑑で調べ、子供たちの心に残る経験をします。