動物や植物のほか宇宙や体に起こることなど、子供の素朴な疑問に対して専門家が答えるNHKのラジオ番組に「子ども科学電話相談」というものがあります。ここでは冬休み子ども科学電話相談で繰り広げられた質問と専門家たちによる大人の回答をご紹介していきます。あなたのお子さんも分からない疑問があればぜひ質問してみてください。
もくじ
冬休み子ども科学電話相談のジャンル別まとめ
1984年に放送が始まった同番組。「なぜロボットは誤作動するのですか?」や「人は死んだらどこに行くの?」など大人になっても不思議に思う質問に専門家が答えてくれます。子供の純粋な知的好奇心を育てたいという意図が番組にあり、子供と専門家の真剣なやり取りは、子供だけでなく大人らからも人気を博しています。
さっそく、子供たちがどんな質問をしているのか、また専門家の方達の秀逸な回答も見てみましょう。
生態系や宇宙についての質問
Q「太陽は、月よりも小さいんですか?」
子供「絵本を見たら、太陽は月より小さいとも大きいとも書いてあって分かんなくなっちゃった」
先生「太陽は月よりずっと大きい。それは地球から見たとき、月より太陽の方がずっと遠くにあるせいで、偶然月と太陽が同じくらいに見えるから。戸惑う気持ちは分かります、日食は?」
アナウンサー「みかちゃん、日食分かる?」
子供「知らなーい」
先生「太陽は地球の100倍以上。月は地球より小さいので、太陽はもっともっと大きいです」
司会「たまたま大きく見えてるんです。大丈夫ですか〜?」
みか「大丈夫でぇーす!」
Q「コウモリはどうやって超音波を出すんですか?」
子供「暗闇の中を飛べるのは超音波があるからって知ったから」
先生「よく知ってるねぇ。これほんとふしぎでしょうがないんだけど。おじさんコウモリたくさんいるとこ行ったことあるんだけど、森の中でね。ヒュンヒュン飛んでくるんだけどぶつからないんだよ! 超音波聞いたことあるんか?」
子供「はい」
先生「あ、あるんか!? コウモリの超音波って声なんだよ声。だからかずほくんがアーって出す声とおんなじなんだよ」
Q「なんで歩いていても走っていても月は横に見えるんですか?」
先生「月がどうしてついてくるのってことですよね。ぼくも小さいころ不思議に思ってました。これは一言でいうと月がとても遠くにあるからです。月がすごーい遠くにあるから。ちょっと動いてもあんまり変わらない」
子供「分かります!」
先生「車に乗ってたんだよね?」
子供「うん!」
先生「今度車に乗ったときによーく見てみてね」
子供「はーい!」
普段、なんとなく見ている月や動物園の生き物たちも子供の視点で見てみるとおもしろいですよね。専門家の方達の回答は大人が聞いても勉強になります。