実際に開催しなくてもいいという声も
近年の成人式では、派手な服装をしたり、問題行動を起こしたりする新成人の姿が必ず話題になります。思いがけないトラブルに巻き込まれたりする可能性もあり、中には成人式自体をなくすのも案だと考える人もいます。
- 新成人のマナーが悪い。
- 成人式を行う必要性を感じない。各自で祝うだけで十分。
- 成人式の内容が陳腐。出席するだけの価値がない。
- 実際に参加して必要がないと感じた。
- 20歳=成人とは考えられない。
(参照元:北九州市成人式アンケート報告書|北九州市子ども家庭局青少年課)
など、以前とは成人式に対する意識が変化していることが分かります。今後も成人式を執り行うのであれば、各自治体は成人式の方法やイベントの内容、マナーの徹底などを検討する必要があるようです。
おわりに
一昔前は成人式は親にとっても子供にとっても一大イベントでした。特に女性の場合は、かなり時間を費やして振袖を用意したり、当日も朝早くから着付けやメイクアップなどで大忙しでした。あまりの忙しさに疲れ切ってしまうことなども多くありました。
ただ以前は成人式に出るのはなんとなく当たり前にしていたことで、仕事や体調不良以外に自分の意志で「参加しない」とした人は非常に少なかったのかもしれません。価値観の多様化にともない、現在では「参加をしない」という選択肢が増えているのです。
成人式自体のあり方や、新成人のマナーなど問題になることも多々ありますが、人生の1つの節目として、何らかの形で子供の成長をお祝いしてあげたいものです。親としては、心からのお祝いができれば成人式の参加の可否は本人に任せてもいいのかもしれません。できる限り早めに成人式に対する考え方などを話し合っておけば、親も子供も納得できるお祝いができるはずです。
参考
北九州市成人式アンケート報告書|北九州市子ども家庭局青少年課
成人式と大人に関する調査|株式会社マーシュ
「相談サポート通信 相談者実態調査」|日本法規情報株式会社
成人式に行かない人の割合は?欠席の理由や同窓会の参加率とは?|SHIROKUMA PEDIA