手遊びのメリット
歌やリズムに合わせて手先や体を動かす手遊びには、子供の心身の成長につながるメリットがたくさんあります。ここでは、手遊びに期待できる効果を紹介します。
脳や手指の感覚の発達を促す
手遊びでは、手指や体を動かすことが求められます。認知症専門医師・長谷川嘉哉の『親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!』(サンマーク出版)によると、手の表面積は全身の表面積の10分の1ほどしかありませんが、手をコントロールするために大脳の約3分の1が使われているとのことです。また、脳は体の各部位を動かすだけではなく、体の各部位から刺激を受けています。
手遊びを行って手や指、全身を動かすことで脳が刺激されます。脳が刺激されることで脳が活性化され、脳そのものや手指の感覚の発達を促すことができます。また、手遊びでは両手指をバランス良く使うため、左右両方の脳の活性化が期待できます。
心の発達に役立つ
手遊びでは手や体が触れあったり、親の膝に乗せて行うことで、子供とスキンシップを取ることができます。人と人とのふれあいによって脳内で愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、情緒の安定が促されます。
また、動画や絵などを見ないで手遊びを行った場合、歌に登場するものを表す視覚的情報が一切ありません。視覚的な情報を用いずに手や指を使ってものやキャラクターを表現したり、見立てたり、何かになりきりながら手遊びを行なった場合、自分で想像しながら表現することになります。そのため、想像力や表現力が培うことができます。