日本古来の伝統的な遊びとして代表的なのがお手玉です。祖父母や父母から遊び方を教えられることも多く、世代間のコミュニケーションにもなり、伝統の遊びを教えられるという目的でお手玉を利用するご家庭も増えてきています。今回はお手玉についての遊び方やコツ、お手玉遊びで使う遊び歌をご紹介します。
もくじ
遊びに向いているお手玉の選び方
お手玉には実際に使う遊び用と、飾って楽しむ観賞用の2種類があります。遊び用に向いているお手玉とはどのようなものなのでしょうか。
- 重さは40gほど
- 中身はペレットが一般的(本来は小豆)
- 正絹総絞りの着物地(七五三の着物などに利用されているもの)
などが適しているといわれています。中身はペレットなら虫食いの心配がありませんし、小豆なら音を楽しむことができます。お手玉の生地は、着物地であれば和風に、コットンなどは現代風に見えるもので、さまざまな風合いから選べます。
お手玉の遊び方
お手玉にはいろいろな遊び方があります。ここでは代表的な遊び方を5つご紹介します。
お手玉に慣れるための遊び方
お手玉を使い慣れていない場合は、まずお手玉に慣れることから始めましょう。
- 手の甲や肩、頭に乗せて運んでみる
- ポンと上に投げては取る
など、お手玉の扱い方や感触を覚えるための遊びをしてみてください。
お手玉2つでの遊び方
お手玉を複数使う遊び方に「ゆり玉」というものがあります。
- お手玉を左右の手に1つずつ持つ
- 右手のお手玉を上に投げる
- 左手のお手玉を右手に移す
- 投げたお手玉を左手でキャッチする
この動作を繰り返します。落とさずに何回できたか競うのも楽しい遊びです。
お手玉3つでの遊び方
お手玉2つでのゆり玉ができるようになったら、お手玉を3つに増やして挑戦してみましょう。
- 右手に1つ・左手に2つお手玉を持つ
- 左手のお手玉を1つやや右上に投げる
- 投げたお手玉が落ちてくる前に右手のお手玉を左上に投げる
- 最初に投げたお手玉を右手で受ける
- 左上に投げたお手玉が落ちてくる前に左手のお手玉を上に投げる
これを繰り返すことで、ジャグリングのようなゆり玉ができます。2つよりもかなり高度になるので、練習が必要かもしれません。
親子で楽しめる遊び方
お手玉を使ってキャッチボールのような楽しみ方ができます。
- 子供と向かい合って立つ
- お手玉をポンと投げて取る
- お手玉を2個使って2個取れたら今度は相手に投げる
お手玉はボールよりも柔らかく、手触りも良いので、小さい子供でも安心して遊ぶことができます。
グループで楽しめる遊び方
お手玉は1人だけではなく、グループで遊ぶこともできます。
- 円になり中心にお手玉をたくさん置く
- 順番が決まったらまずはお手玉を1つ上に投げる
- 落ちてくるまでに中心にあるお手玉を両手で持つ
- 投げたお手玉をうまくキャッチできればOK
- 一番多くお手玉を持てた人が勝ち
このような遊び方なら、大人数でもワイワイと楽しめます。