育ち盛りの子供は食欲旺盛というイメージですが、すべての子供がそうとは限りません。なかには親が心配になるくらいご飯を食べてくれない、食の細い子供もいます。しかし健やかに成長するには、食事から摂る栄養が欠かせません。なぜ子供がご飯を食べないのか、考えられる原因と対処法を紹介します。
もくじ
ご飯を食べてくれないときの考えられる原因
子供はこれから成長するために、たくさんの栄養が必要です。必要な栄養は食事から摂りますので、食事を食べないと成長の妨げになります。栄養が不足すると成長を妨げる以外にも、健康な体を維持することができなくなってしまいます。
もともと食が細いというなら少しずつでも食べられるようにできますが、今まで普通に食べていたのに、突然食事を食べなくなったという場合は、必ず原因があります。食べないときはまず原因を確かめましょう。原因を確かめることで、対処法も見えてきます。
噛み切れない・飲みこみづらい
子供は大人よりも口が小さく、噛む力もまだ弱いです。大人にとって食べやすい大きさや硬さでも、子供にとったら大きくて食べにくく噛み切れないこともあります。上手く噛み切ることができなければ飲み込むのもままなりません。
食べないからと原因を確かめずに、わがままで食べようとしないと叱り無理に食べさせようとすると、喉に詰まらせたり、食べること自体を苦痛に感じてしまったりします。食材の大きさや形、硬さなど、大人目線ではなく子供目線で考えることが大切です。
体調がすぐれない
大人でも体調が優れないときは、食欲が落ちます。元気になれば食欲も戻りますので、子供が食事を食べないときは、体調を確認しましょう。子供は免疫力が低いので、大人は平気でも寒暖差の激しい日が続いたり、季節の変わり目には体調を崩しやすいです。
風邪やウイルス性の病気の可能性もありますので、体調を確認することも大切です。手に負えないときはすぐ病院に連れて行き、適切な治療を受けるようにします。体調が回復すれば、自然と食欲も戻ります。
お腹がすいていない
子供が食事を食べない理由で意外に多いのが、お腹がすいていないという理由です。朝ごはんをたくさん食べてお腹がすいていなければ、お昼ご飯を食べたいとは思わないでしょう。お昼ご飯から夕飯までは少し時間が空くので、お腹も空きますがおやつを食べ過ぎたり、親が知らないところで間食をしてしまうとお腹が空かなないのでご飯を食べたいとは思いません。
おじいちゃんやおばあちゃんと同居していると、見えないところでおやつをあげることもあります。お菓子でお腹がいっぱいなので、ご飯を食べる余裕がありません。おやつを食べるのは悪いことではありませんが、食べ過ぎや食べる時間を考えるようにしましょう。
生活リズムが一定ではない
大人ならある程度生活リズムが決まっているので、多少不規則でも体が順応します。しかし子供はまだ大人のようにはいかないので、体が順応できません。大人でも生活リズムが乱れると体調を崩したり、食欲が低下したりします。体内時計がスムーズになるまでには時間がかかるので、毎日の積み重ねが大切です。
規則正しい生活は健康にもいい影響を与えます。生活リズムが整えば、体内時計も整うので毎日健康的に過ごせます。大人に合わせてしまいがちですが、子供には子供に合った生活リズムがあります。食事を食べないくらい影響があると、健康にもよくありません。休日でもいつもと同じように、規則正しい生活を心がけましょう。
食べてくれないときの調理のコツ
子供が食事を食べてくれないときは、原因を確かめることも大切ですが、食べることを嫌いになってしまうと原因を解消しても楽しく食事ができません。原因を解消するのも大切ですが、子供が楽しくおいしく食べられるような工夫も取り入れましょう。
育ち盛りの子供の食事は、大人よりも重要な意味を持ちます。食べてくれないときは、子供が楽しく食べられるよう調理や盛り付けを工夫しましょう。見た目に楽しさや新しさを加えることで、子供が食事に興味を持ってくれるようになります。原因を解消しても食事を食べてくれないときに役立つポイントを紹介します。
さまざまな大きさや色の食器を用意する
食事をするときは見た目に楽しいことが大切です。味が美味しくても茶色一色の料理だと、ちょっと見た目にも寂しいですし、美味しそうに見えません。特に子供は見た目で決めてしまうことが多いので、使う食材の彩だけでなく食器にも工夫を取り入れましょう。
子供用の食器はキャラクターが描かれていたり、色鮮やかだったりと特徴があります。その特徴を上手く利用して、食卓を色鮮やかにします。食器もいろんな大きさを揃えて、メリハリをつけてみてください。ワンプレートに盛り付けるよりも、たくさんのいろんな色や形のお皿に盛りつけられている方が見た目にも鮮やかですし、子供の興味を引きやすくなります。
少なく盛り付ける
子供は日によって食欲が変わることがあります。お皿に盛り付けるときは、気持ち少なめにしましょう。足りなければあとでおかわりすればいいですし、おかわりしたら「たくさん食べられてすごいね!」と褒めてあげます。
褒められると子供は嬉しいですし、食べることを楽しいと思うようになってくれます。褒めて欲しいのでたくさん食べようと食欲が出るのもメリットです。ただし食べすぎには注意してください。最初から少なめに盛り付けておけば、残すこともなく食べ過ぎも防げます。