帰国子女枠で中学受験をするメリット
次に帰国子女として中学受験をすることでどんなメリットがあるのかをご紹介します。
日本の学校と海外の学校の違いを感じられる
小さいながらも子供は周囲の人や文化に影響を受けて育っています。特に海外では住んでいる人に人種や宗教など多様性に富んでいます。そんななかで育ったお子さんだからこそ、文化の違いに気づくはずです。
幼いころから国によって文化が違うということを認識するのは多様性を寛大に受け止める土台を築くきっかけにもなります。
外国語の授業で有利
中等教育の時点で本格的な英語の教育が始まっていきます。たとえ、英語でなくても日本語以外の外国語を知っていることは、英語を学ぶ抵抗は少なくなるのではないでしょうか。
個性を発揮しやすい
周囲の人との協調性を大事にするのは日本らしい文化ですが、海外からきた子供は個性を大事にしていることが多いものです。自分の主張をはっきりと述べる姿勢はリーダーシップとして発揮され、クラスや部活の代表として活躍する子供も少なくありません。
帰国子女枠で中学受験をするデメリット
上ではメリットをご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。特にクラスメイトとの話題や文化の違い、言語の壁など、自分の知らない世界に身を置くというのは子供からすると不安になる要素は多いものです。
日本語での授業に苦労する可能性がある
特に顕著なものは「日本語の遅れ」です。日本に住むことになったといっても外国語を主に話していた子供にとっては日本語は難しいもの。子供と一緒に日本に帰ることになった状況を想定し、子供が生まれた時点で母国語をどうするか、ご夫婦で話し合ってみるのもいいかもしれません。
限られた学校しか受験できない
数ある中学校のなかで帰国子女を受け入れている中学校は、それほど多くはありません。そもそも中学受験が盛んな地域は首都圏を中心としており、なかなか一般的ではありません。さらに帰国子女のための特別枠が設けられる学校も限られてきます。
受験日が前倒しされる
首都圏の東京や神奈川では中学一般入試の解禁は2月1日が基本です。しかし帰国入試はそれよりも早く11月下旬から実施されています。このため十分な準備ができず、受験に悩む方もいらっしゃいます。2月1日以降の一般入試と同じ日に試験を実施する学校もありますが、一般入試と同様の問題が出されるので多少の優遇措置があったとしても、難易度は高めです。
まとめ
中学受験を控えたお子さんがいらっしゃるご家庭では、まずはどこに住むのかがポイントになってきます。
そこから通学できる範囲で帰国子女を受け入れているかを確認しましょう。
家族全員が納得できる生活を送れるよう、入念に準備しましょう。
参考
帰国子女のデメリット|海外・帰国子女のための情報サイト
帰国入試のデメリットをご存知ですか?|元塾講師の本音ブログ
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