親子でけん玉の技に挑戦しよう
さぁ、ここからいよいよ親子でけん玉に挑戦していきます。スポーツも勉強も基本が大切です。まず初めにけん玉の基本の構えからご説明しましょう。
けん玉の基本の構え
まずはけん玉の持ち方です。ぎゅっと柄の部分を握ってしまうと、技をうまく決めることはできません。日本けん玉協会では以下のような持ち方を推奨しています。
ペンを持つように親指と人差し指でけんをはさみ、中指と薬指を皿にかけて持ちましょう。
(引用元:はじめてのけん玉|公益社団法人 日本けん玉協会)
次に構え方です。右足を少し前に出して、手はお腹の前あたりに持ってくるようにしましょう。このときにリラックスして力を抜くことが大切です。けん玉の技を決めようとするとついつい体に力が入り、余計に技が決まりにくくなってしまいます。そんなときは一度深呼吸をしてみるなど、体の力を抜くようにしてみましょう。
けん玉を早く上達する方法
けん玉を早く上達するためには、膝をしっかりと使うようにしましょう。最初は手だけでけん玉を操ろうとしがちですが、タイミングを合わせて膝を曲げたり、伸ばしたりすることで技が決まりやすくなります。
また、けん玉は体が安定しないとなかなか技が決まりません。お腹にぐっと力を入れて、体を安定させるように意識しましょう。お腹に力が入りやすいように、少し前傾姿勢になることもおすすめです。
コツが分からない場合はYouTubeでけん玉の動画がたくさん公開されているので、お手本としてみるのもいいでしょう。
けん玉の技に挑戦
それではここからけん玉の技である「大皿」、「小皿」、「中皿」のやり方を説明します。最初は技が決まらないかもしれませんが、親子で何度も挑戦してみましょう。
大皿
まずは一番簡単な大皿から始めてみるのがいいでしょう。大皿は名前の通り、大皿にけん玉を乗せる技です。
けん玉はペンを持つように親指と人差し指でけんをはさみ、中指と薬指を皿にかけて持ちます。右足は少し前にだし、けん先を地面に向けて玉を下に垂らしましょう。次に膝をぐっと曲げ、伸び上がるときに玉を上に持ち上げます。手は胸のあたりより上にあげないようにしましょう。玉が上がったら大皿で下からすくうようにして乗せることができれば、大皿の完成です。大皿で下からすくうときも膝を少し曲げてすくうようにしましょう。
小皿
小皿は大皿の反対側にある皿にけん玉を乗せる技です。技自体は大皿と同じ要領ですが、玉を乗せる面積が小さい分、難易度が上がります。体に無駄な力が入らないようにリラックスして挑戦してみましょう。
中皿
中皿はけん玉の持ち手の後ろに玉を乗せる技です。技の要領は先ほどの大皿、小皿と似ています。けん玉を持ったら、後は大皿と一緒です。膝をぐっとまげて、伸び上がるときに玉を持ち上げます。大皿のときよりも少し高く玉を持ち上げることがポイントです。玉が上にあがったら、膝を曲げて中皿で下からすくうように玉を乗せましょう。
楽しいだけじゃない?子供に与えるけん玉のメリット
けん玉は体や脳に良い効果が期待できると言われています。実際にバルセロナ五輪で金メダルを獲得した古賀稔彦選手も高校生のころにけん玉を練習に取り入れていたそうです。それでは具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
体幹が鍛えられる
けん玉の技を決めるためには、手と膝を使ってけん玉を操りながら体を安定させる必要があります。体を安定させるために、自然と体幹が鍛えられることが期待できるでしょう。体幹を鍛えて体が安定すれば他のスポーツでも力が発揮しやすくなるでしょう。
記憶力・集中力がUPする
けん玉をしている脳の状態を計測してみると、できない技を失敗しながら練習しているときは前頭葉が刺激され脳全体が活性化するという実験結果があります。脳全体が活性化すると記憶力もUPし、学習面への効果が期待できるでしょう。
また、けん玉の慣れた技を練習しているときは脳が必要な場所だけ活性化する集中モードに入るそうです。集中モードは繰り返すことで、脳が集中モードに入りやすくなるため子供の集中力UPにもつながるでしょう。
手先が器用になる
理学療法士の西村猛氏によると手と目をうまく連携させて、動かせないということは手先が不器用になる原因であるそうです。けん玉は目で玉を追いかけながら、体を動かす必要があるため手と目を連携させる練習には最適です。