将来必要になる21世紀型スキルとは?そのために必要な教育方法 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

新しい教育法が求められる理由

アメリカなど諸外国では早期にこのスキルを学ぶ必要性が叫ばれました。そして、日本でも学校教育に採用する動きが出てきました。なぜ今21世紀型スキルを学ぶための教育法が新たに必要になってきたのでしょうか。

グローバル社会で活躍できる人が必要

情報通信技術(ICT)を含めた科学技術は進歩し続け、新たなビジネスが世界中で次々に創出されています。それにともない、業種の増加や複雑化が進み、仕事に付加価値を求められるようになってきています。グローバル社会で活躍するためには、それに応えられるスキルを身につけなければいけません。諸外国でもそのための人材育成が行われており、日本も例外ではありません。

ソフトスキルはどう活きるのか

21世紀型スキルの多くは「ソフトスキル」で、コミュニケーション力、交渉力、創造力、分析力、問題解決力、リーダーシップ、マネジメント力、柔軟性など対人関係に関する能力です。

仕事に付加価値が必要な今後、これらのスキルの強化が求められています。学術的なことや専門的な知識などのハードスキルもある程度のレベルは必要です。しかし、複雑化したビジネスの中で、より高い成果を上げるためにはソフトスキルが重要です。ソフトスキルをうまく生かすことが、ビジネスで成功を手に入れる鍵となるのです。

今後の教育方法はどう変わっていくか

今後の教育方法はどう変わっていくか
では、21世紀型スキルを身につけるためにどのような教育方法が必要になってくるのでしょうか。従来の教育方法との違いや新しく変わっていくことなどご紹介します。

学校教育の取り組み

21世紀型スキルとは他者との関わり合いに関するスキルが大きな割合を占めています。そのため、学校教育でもその能力を伸ばすための取り組みが行われています。
学術などのハードスキルが独学で習得できるのに対し、コミュニケーションなどのソフトスキルは自分自身で体験することでしか習得できません。

つまり、経験を積むことが重要になってきます。そして、ハードスキルよりも習得が難しく、早い段階からの教育が必要です。

従来の学校教育は教師が説明をして、それを生徒が聞くという座学授業がほとんどでした。21世紀型スキルの教育は違います。座学に加え、ディスカッションやチームやグループでの作業を取り入れた授業を行い、ソフトスキルを養います。問題について他者と協力し、解決に導いくことや、新たな考えを交換し、理解する能力を身につけることができるのです。こうした授業が今後増加していくと考えられます。

情報通信技術(ICT)のスキル習得とコミュニケーション能力の取得

現在のビジネスでは情報通信技術(ICT)のスキルは必要不可欠です。情報機器を利用して、自分で考え、問題を解決に導いていくという能力、これも21世紀型スキルに当たり、その習得が求められます。

情報機器の活用や授業は、生徒と教師、生徒同士のコミュニケーションの向上に有効です。情報機器の授業では、他者と共に学び、コミュニケーションやコラボレーションの能力を高めるとして期待されています。