日本で今話題のホームスクールのニーズが高まっている理由

日本で今話題のホームスクールとニーズが高まっている理由

自宅で学習を続けることができるホームスクールという制度。今回は、そんなホームスクールの現状を日本だけではなく、ホームスクールが比較的一般的な欧米の例も交えながら、紹介していきたいと思います。

ホームスクールとは?

そもそも「ホームスクール」とは、学校に通わずに家庭で学習する教育方針の1つ。日本の社会問題を解決することを目的に成立しました。2016年にスタートして以来、学校に行かなくても自宅で授業を受けられる「ホームスクール」を取り入れている家庭が急増しています。

その背景には、冒頭でも触れた小・中学校、高等学校の児童・生徒における不登校が深く関係しています。事実、文部科学省が2017年に公表した「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」を見てみると、全国の国公私立の小・中学生を合わせると不登校の児童・生徒数は13万3,683人にも達しています。

また、不登校になっている生徒児童の主な要因として挙げられているのが、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が70.6%と最も高い数値を示しているのです。続いて、学業の不振(25.7%)、進路に係る不安(20.6%)、学業の不振(18.9%)と続きます。

不登校の子供を支援する「教育機会確保法」とは?

教育機会確保法とは、「人間関係」「進路」「学業」といった理由から不登校となっている子供が、学校以外の場所でも学習できることを目的とした法律です。

これまでは、「学校に通学して、同年代の子供たちと決められた時間授業を受ける」という教育指導が一般的でした。しかし、今回制定された教育機会確保法で大きなポイントとなるのが、「休んでもいい」ことと、「学校以外の場の重要性」です。学校に通えないことを否定的にとらえず、学校以外の場所の場所での教育を積極的に認めていこうということを打ち出しています。

現在、不登校の子供たちの多くを受け入れているのはフリースクールという施設。しかし、フリースクールに明確な定義があるわけではなく、運営主体もNPOから不登校の子供を抱える保護者が自宅を解放しているものまでさまざま。教育機会確保法では、そんなフリースクールと自治体との連携を求めることで、フリースクールを学校の代わりとなる施設とすることを目指しています。

欧米ではホームスクーリングを認める法律が存在

「ホームスクール=不登校の生徒が家で学習する」といったネガティブなイメージを持ってしまうかもしれませんが、アメリカやヨーロッパをはじめとする欧米諸国では、一般的に普及している学習教育の選択肢の1つです。日本では「ホームスクール」がまだ広く浸透・認知されていませんが、欧米諸国では「ホームスクール」を認める法律も存在しています。

ホームスクールを選択する家庭が増えている理由

「ホームスクール」を取り入れる家庭が増えている代表的な理由の1つに、学習環境にストレスを感じている、人間関係などが挙げられます。このほかにも、オリンピックを目指してスポーツ活動に専念したい、タレント活動と学業を両立させたい、よりハイレベルな学習環境を子供に与えたいなど、「ホームスクール」を利用する目的は千差万別です。

ホームスクールのメリット

「ホームスクール」を選択することで得られるメリットは、主に下記の2つです。

子供が自分のペースで勉強できる

「ホームスクール」によって、子供たちの学業に対するストレスや不満が解消されます。「学校の授業についていけない」「分からない箇所があっても質問できずに授業がどんどん進んでしまう」「できる人とできない人の差が激しい」といった学力の格差に悩むこともなく、自分のペースでのびのびと勉強ができるようになるのです。

リラックスした環境で学習できる

自分が毎日家族と過ごしている空間で、学校で授業を受けているのと同じ感覚で勉強することができます。そのため、落ち着いてリラックスしながら勉強を進められるのです。

学校だと「クラスメイトが分かる問題を自分だけ解けなかったらどうしよう」「先生に指名されて答えられなかったらどうしよう」といった不安を感じてしまう子供は一定数いるはず。「ホームスクール」は単に不登校の子供に学習機会を提供するだけではなく、子供の学習意欲や成長意欲を高めてくれる重要な教育方法の1つとなっています。

まとめ

まとめ
近年話題となっている「ホームスクール」は、子供が自分のペースでリラックスして授業を受けられる新しい教育体制の1つです。「学校へ通う」というのは、学習の唯一の選択肢ではありません。? 「ホームスクール」を取り入れることによって子供との時間が増えてコミュニケーションも活性化するはずです。

参考
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査|文部科学省
義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律の公布について(通知)|文部科学省
ホームスクールとは|NPO法人日本ホームスクール支援協会
ホームスクーリングとは|ホームスクーリング
『3月のライオン』×文部科学省フリースクール・不登校に対する取組|文部科学省
「教育機会確保法 不登校対策は」(くらし☆解説) くらし☆解説 解説アーカイブス | NHK 解説委員室

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cocoiro編集部

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