国語が苦手になる原因とは?苦手を克服するための勉強法を紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

国語の試験で高得点を取る方法

それでは国語力をアップさせるための具体的な方法についてご紹介します。継続して行うことで、国語力を身につけ、試験で好成績を取ることにつながります。

「国語力」とはそもそも何なのか

「文章を書くのも苦手」「読書感想文の書き方が分からない」など、子供が小学校へ入学すると、国語力の悩みを抱えることも多いかもしれません。そもそも国語力とはどんな技能で、国語力を学ぶことで将来どのような役に立つのでしょうか。

語彙力

国語力を伸ばすために必要なのが「語彙力」です。語彙力がなければ言葉を理解したり、文章の意味を理解することが難しく、自分の考えを人に伝えることが困難になってしまいます。絵本や本など、子供が小さいころからたくさんの文字に触れさせることで語彙力を習得し、国語力を高めることにつながります。

論理的思考力

語彙力があって初めて文章や言葉を理解することができますが、国語の授業では、語彙力に加えて、文章を読み解く力、「読解力」が求められます。読解力は難しい文章を自分で論理的に読み解き、他の人に伝えることができる能力のことで、そのためには論理的思考力が必要になります。

国語のテストでは論理的思考力を問われる内容がほとんどなため、国語力とは語彙力と論理的思考の両方の能力を指していると言えるでしょう。

国語力はグローバル社会で重要な要素

文部科学省は、国語力の重要性について以下のように述べています。

国語の果たす役割は極めて広範囲にわたり,文化の基盤である国語の重要性はいつの時代においても変わるものではない。その意味で,国語力の向上に不断の努力を重ねることは時代を超えて大切なことである。

(引用元:これからの時代に求められる国語力について|文部科学省

「文化の基盤」と言われるとおり、国語力はグローバル社会においても重要な要素であると考えられています。小学校3年生以上は2020年度から外国語活動が必修化されますが、英語を理解する上では、まず日本語をしっかりと理解することが求められます。

外国語を学ぶ上でも、まず日本語の水準を高めないとそれ以上には伸びません。日本語の限界は第2言語の限界です。他の言語を学ぶときにも、母語の能力が高ければ他の言語の知的な文章を理解する能力も高まっていくのです。

(引用元:国語力こそ、グローバル社会の鍵 朝日教育会議|朝日新聞デジタル

子供の将来を考えたとき、グローバル社会に対応する力として国語力が必要になるでしょう。国語力を小さなころから養うことで、子供の能力を伸ばす可能性を高めることができるかもしれません。

ここからは具体的な国語力向上のための方法をご紹介します。子どもが小さいうちから親が意識したほうが良いことも解説します。

本をたくさん読む

国語力を上げるためにまず取り組みたいのが、本を読むことです。子供の場合は興味のない本を読んでもすぐに飽きてしまうので、絵の多い本や漫画など、まずは子供が興味のある本を選ぶようにし、文字に慣れさせることから始めてみましょう。

音読と日常会話を増やす

文章を理解したり、読解力を身につけるためには声に出して読む「音読」が効果的です。音読するときは子供が1人で読むよりは、親がそばにいて聞いてあげることで、褒めたり、感想を言い合ったりすることもできるでしょう。登場人物になりきることで物語の情景をイメージすることができ、読解力も自然に身につけることができます。

漢字の読み書きや漢字にふれる機会を増やす

もし国語が苦手な子供で「漢字が書けない」という場合は、毎日継続して漢字の読み書きをすることで、漢字の習得につながります。何度も書くことで漢字を覚えることができ、「あのとき練習した漢字だ」と思い出しながら、漢字の意味も学ぶことができます。

部屋の隅やトイレなどに漢字表を置くことで、漢字に触れながら自然に漢字を覚える効果も期待できます。自分のレベルに合った漢字ドリルを選んで利用すると良いでしょう。

幼少期は絵本やかるた遊びなどをする

子供が未就学児のころから絵本やかるた遊びなどで文字に触れることで、ことわざや慣用句などをゲーム感覚で覚えることができるかもしれません。かるたは人と競いながら遊ぶため、あっという間に知識が蓄えられ、言葉を習得する効果も期待できます。まずは遊び感覚で文字に触れさせることから始めてみましょう。