子供に金銭感覚を教えるべき?小学生からできる正しい金銭感覚の身につけ方 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

より効果的なお金の教育を実践するために大切なこと

より効果的なお金の教育を実践するために大切なこと

答えから伝えない!子供に問いかけ考えさせる

大人から見ると、子供のお金の使い方が間違っていたり、無駄遣いをしているように感じて、つい注意したり、正しい使い方を教えたくなってしまうものです。しかし、くらし塾きんゆう塾2017年春号に掲載された「今、家庭で必要な金銭教育」によると、お金のしつけで大切なことは、「大人の考えを一方的に押し付けてはだめ」ということだそうです。すぐに答えを教えるのではなく、対話をしながら子供自身が納得のできる答えを導き出す方が、欲しいものを目の前にしたとき、自身の欲しい気持ちをコントロールできるようになるのだそうです。

さらに、質問を投げかけて対話をすることで、子供自身がお金や自分の欲しいものの価値を考えることが習慣になっていきます。家庭の状況に合わせた健全な金銭感覚を養うと共に、こうした習慣が身についていくことで、将来の自立に向けた準備をすることができるのではないでしょうか。

気軽に「お金の話」ができる土台づくりが大切

健全な金銭感覚を身につけるために、家庭で子供と実践的に学ぶ方法を紹介してきましたが、こういった実践をする前にもできることがあります。それは、「お金とは何か」「普段使っているお金はどこからきているのか」など、お金について話をすることです。難しく、堅苦しい話をする必要はありません。お父さんやお母さんがどんな仕事をしてお金を得ているのか、またその仕事は世の中のためにどんな風に役に立っているのか、といったトピックを家族で話してみてはいかがでしょうか。そのためにも、お金の話に限らず、子供とコミュニケーションを取る時間を今まで以上に大切にしてみてください。

失敗も学びに!子供の実践を見守りましょう

ご紹介した家庭でもできるお金の教育方法は、子供自身が考えながら実践することを中心とした内容になっています。そのため、お小遣いの管理方法や計画性が足りず、お小遣いを使い過ぎてしまったり、イベントの準備で調べた内容に誤りがあったり、失敗をしてしまうこともあると思います。子供が失敗してしまうと、それを正そうとしてしまったり、失敗する前に助けてしまいたくなることもあるでしょう。

しかし、子供たちは失敗をしながら、そして自分で失敗の原因を振り返り、もう1度チャレンジしてみることで、どうしたら正しくお金を使うことができるのかを学んでいきます。万が一のときに頼れる相談役として後ろから子供を見守ってあげてください。

終わりに

子供に健全な金銭感覚を身につける必要性と小学生からでも家庭で実践できるお金の教育方法についてご紹介してきました。まだ金銭感覚を養うような教育をしていない場合でも、焦らないでください。

お金の教育は、子供が何歳であったとしても、年齢や取り巻く状況などによって、できることはさまざまであり、何歳だから何かをしなければいけないという決まりはありません。ここで紹介している方法はあくまでも一例です。子供の成長の様子に合わせて、できることから少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。

参考
今、家庭で必要な金銭教育|知るぽると 金融広報中央委員会
『どうする?子どもの金銭教育』~子どもと「お金」の話をしよう!|知るぽると 金融広報中央委員会
子どもに金銭感覚を身に付けさせる教育方法とは?|ベネッセ 教育情報サイト
家庭でできる金銭教育“おこづかい|知るぽると 金融広報中央委員会
いますぐ家庭でできるお金教育|知るぽると 金融広報中央委員会

この記事をかいた人

アバター画像

cocoiro編集部

cocoiroは常に更新し成長する「教育百科」です。 教育に関心を持つお父さん・お母さんに向けて、 事実や経験に基づき最新の教育情報を提供するメディアを目指しています。 子供一人ひとりと向き合い理解するために、 信頼性が高く分かりやすい情報を発信します。