子供に金銭感覚を教えるべき?小学生からできる正しい金銭感覚の身につけ方 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

今すぐできる、お金の教育

それでは、健全な金銭感覚が身につけられるようにするためには、どのように「お金の教育」をしたら良いのでしょうか。

子供がお金の大切さや健全な金銭感覚を身につけられるようになるための方法として、身近で実践しやすい方法の1つに「お小遣い」を取り入れることがあります。子供が小学生になると、子供だけで遊びに出かけることが増えたり、自宅で留守番をしてもらうことがあったり、子供に正しく金銭感覚を身につけさせることを目的としていなくても、必然的にお小遣いを渡そうか考え始める家庭も多いのではないでしょうか。そして、お小遣いを渡し始める年齢や金額、渡す方法など、他の家庭ではどうしているのか、自分の家庭ではどうするべきか悩み、調べている人も少なくないでしょう。

ここでは、お小遣いを渡す方法として迷う「定額制お小遣い」か「報酬制お小遣い」について、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのかご紹介します。お小遣いの渡し方には、こうすべきであるという決まりはありません。家庭や子供の年齢や状況、お小遣いが必要になる目的に合わせて、以下の方法を参考にしながら、子供と一緒にお小遣いのルールを考えてみてはいかがでしょうか。

お金の管理方法を身につけるなら「定額制おこづかい」

定額制のお小遣いでは、週や月など一定期間で決まった金額を渡します。一定期間で使える金額が定められているため、お金を管理する能力や計画性が養われていきます。一方で、子供自身がお手伝いをしてもしなくても、もらえる金額は一定のため、「働くことでお金が得られる」というお金の大切さを実感することが難しい面もあります。

お金と仕事の関係を知るなら「報酬制おこづかい」

報酬制お小遣いでは、お手伝いなど子供が働いた対価としてお小遣いを渡します。お小遣いを得るためには働かなければならないため、お金を稼ぐ大変さやお金の大切さを実感することができます。一方で、働くことと報酬とが密に結びつき過ぎてしまうことで、報酬を得られなければ働かないという偏った考え方になってしまうこともあるため、注意が必要です。

生活の中で金銭感覚を身につけるなら「一緒にお買いもの」

子供に食材の買い物をさせることで、予算の中で決められたものを購入するという経験ができ、実践を通して金銭感覚を身につけることができます。しかし、子供の年齢や地域の交通事情や店の立地など、子供1人でおつかいをさせるのが難しいことも多いと思います。

そのような場合は無理に1人で買い物をさせずに、子供と一緒にコミュニケーションを取りながら買い物をしてみてください。「同じ種類の野菜でも産地や旬によって値段が違うこと」「同じ商品でも賞味期限が近い商品は値下がりすること」「今日の夕食の献立を作るにはいくら必要になりそうか」など、親が普段の買い物の中で考えていることを、子供と一緒に話すことで、生活に必要な金銭感覚が自然と身についていくでしょう。

また、一緒に買い物に行った際に、その週の分のおやつを決められた金額の中で子供自身が選べるようにするなど、1人でおつかいにいけなくても、子供自身が考えながらお金を使うことができる機会を作ってあげると良いのではないでしょうか。

楽しく金銭感覚・計画性が身につく「イベント準備」

夏休みや冬休みの家族旅行などのイベント準備も、子供と一緒に行うことで、日常生活では考える機会のない大きな金額のお金について計画を立てることができ、金銭感覚や計画性を育むことができます。そして、何よりも子供自身が楽しみながら取り組むことができるのが重要なポイントです。

「行き先はどこにしようか」「目的地までの行き方と必要な料金はいくらか」など、大人が調べる方が早いかもしれません。しかし、旅のしおりを作るワクワクとした気持ちや金銭感覚、お金の使い方、計画の立て方を学ぶことができるため、子供を見守り、サポートをしながら一緒に準備してみてください。