暗算などの計算は日常生活や勉強など、さまざまな場面で役に立ちます。子供の将来を考えたとき、数字に強い子供に育ってほしいと思う人もいるでしょう。ただ、実際にどんなことをすれば数字や計算に強い子供に育つのか、分からない人もいるかと思います。
そこで当記事では、テレビなどで取り上げられて注目されている「フラッシュ暗算」についてご紹介します。数字に強い子供に育てたいと思っている方、子供にどんな勉強を提案すれば良いか分からない方、フラッシュ暗算に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
フラッシュ暗算とは?
フラッシュ暗算は、コンピューターのディスプレイやテレビのモニターなどに出てくる数字を暗算で計算していく方法です。数式を計算しようとするとき、通常は紙に書かれている数字を見て、計算式を作って答えを導き出します。数字は紙に書かれているため、値を忘れることもなく、手を動かして計算することができます。
一方、フラッシュ暗算はモニターなどに瞬間的に数字が現れ、次の値が出てくるときには前の値は消えています。前の値を覚えていないと計算はできず、次々と表示される数字を暗算で計算していかないと答えを導き出すことができません。また、桁数も1桁から3桁のものまであったり、表示スピードが0.1秒といった短時間で表示されるものもあります。
フラッシュ暗算を習うことのメリット
普通の暗算よりも難易度が高そうなフラッシュ暗算ですが、実際に習うことでどんなメリットがあるのでしょうか。フラッシュ暗算を習うことのメリットは大きく分けて3つあります。
記憶力や集中力がつく
瞬間的に数字が表示され、次の値が出てくるときには前の数字は消えているため、出てきた数字を覚えるための記憶力が大事になります。フラッシュ暗算では、数字を覚えるための訓練を常に行っているため、記憶力が自然と鍛えられます。
また、モニターに数字が表示されている時間は短いと0.1秒、長くても3~5秒程度です。表示された数字を瞬時で理解し、休むことなく計算し続けるためには集中力を高めないといけません。こうした条件から、フラッシュ暗算に取り組むことで集中力が高まると考えられています。
参考
記憶力を上げる方法と記憶力がいい人の共通点について|いしど式まとめ
右脳と左脳の両方が鍛えられる
フラッシュ暗算を行うことで、右脳と左脳が鍛えられ、特に右脳の活性化に効果があると言われています。右脳には以下の特徴があります。
- イメージの記憶
- 直感
- 創造性
- 感情
- 芸術性
対して、左脳の特徴としては以下のような要素が挙げられます。
- 言葉や会話
- 論理的思考
- 計算力
- 分析力
両者を比較すると、フラッシュ暗算には左脳の働きが重要に思えるでしょう。しかし、実は右脳の働きが重要なのです。フラッシュ暗算では、数値をイメージ化して記憶していきます。1桁の計算だと簡単な暗算で計算できますが、2〜3桁になってくると計算が追いつかなくなるからです。
大量の数字を正確に記憶して処理するため、イメージ化して計算を行う右脳の働きが重要になり、活性化につながります。
計算力が上がる
フラッシュ暗算ではたくさんの数字に触れることができます。脳内で処理した数字を正確に処理していく過程で計算が必要になり、計算力も自然と上がります。計算力が上がることで数字への抵抗が減り、算数に取り組むハードルも低くなるでしょう。フラッシュ暗算を習うことでこうした力が身につきます。
参考
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