5歳の子供に読み聞かせする絵本の選び方は?
親や兄姉の後ろにくっついて歩くばかりだった子供も、5年経つころには身の回りのことを自分で処理できるようになります。また、男の子は車や列車、戦隊もの、剣、銃といった「強さ」を連想させるコンテンツに興味を示すようになります。
個々の好みにもよりますが、ブロックやパズルといった頭を使うゲームに夢中になる5歳児もいるでしょう。そのため、「強さ」「格好良さ」をイメージできる絵本がおすすめです。「味方を助けるためにたった1人で立ち向かう」というストーリー性がある絵本は子供の好奇心を刺激してくれます。
5歳の男の子におすすめの絵本
『だじゃれ日本一周』(理論社)
『しずくのぼうけん』(福音館書店)
バケツから飛び出した水のしずくは突然冒険の旅へ出る……。お日さまにぎらぎら照らされて水蒸気になったかと思ったら、空にのぼって雲のところへ。
かと思いきや、今度は大粒の雨になって地上に逆戻り。地上に行ったら岩のあいだにはさまって、寒い夜には氷になる。晴れた翌朝にはお日さまに温められて再びしずくとなり、川へと流れ出す……。
(引用元:しずくのぼうけん|福音館書店)
自分たちがいつも当たり前のように使っている水道水はいったいどこから来ているのか、水について楽しく学べる絵本でもあります。子供の社会科の勉強に役立つでしょう。
『すてきな三にんぐみ』(偕成社)
『すてきな三にんぐみ』には、良いことと悪いことをきちんと自分で判断するために必要なヒントが詰まっています。黒いマントに黒い帽子を深々と被った怖い見た目の泥棒3人組のお話です。3人組は次々と馬車を襲い、奪った財宝を隠れ家にため込む悪い人たち。
しかし、とある晩、いつものように盗みを図ろうと3人組が襲った馬車には、みなしごの女の子が乗っていたのです。そして、この少女と関わるにつれて、泥棒3人組にも変化が現れます。人のものを盗むのは良くないこと。
(引用元:すてきな三にんぐみ|偕成社)
困っている人を助ける優しさは人として決して忘れてはいけない気持ちです。人としての心のあり方を教えてくれる1冊になるでしょう。
『アンドルーのひみつきち』(岩波書店)
『アンドルーのひみつきち』は、幼いころ、誰でも1度は作ったことがあるであろう秘密基地のお話です。主人公のアンドルーは、ものづくりが大好きな男の子。でも、やりすぎて家族からは文句を言われることも。それでも大好きなものづくりをやめないアンドルーは、道具を一式を抱えて家出することを決意。
何もない広い野原に自分だけの秘密基地を作ったら、家で居場所をなくした子供たちが次々とアンドルーのもとを訪ねてきては、自分好みの秘密基地を作っていきます。やがて、気づけばそこは1つの村になっていたのです。
(引用元:アンドルーのひみつきち|岩波書店)
「秘密基地」に対する子供の好奇心を刺激することはもちろん、自分の居場所は自分で作れる、自分の強い思いがあれば何だってできるという学びを与えてくれます。
5歳の女の子にはどんな絵本を読み聞かせしたらいい?
5歳の女の子におすすめの絵本は、女の子の心の奥底に秘められた乙女心をくすぐるもの。どれだけ時代が変わっても、『美少女戦士セーラームーン』『プリキュア』といった見た目も華やかで可愛らしい衣装を身にまとったアニメは、幅広い世代から絶大な支持を集めています。
つまり、女の子は「お姫様」「かわいい」「ふりふり」「キラキラ」といった女の子が憧れる要素がたっぷり詰まった絵本がおすすめです。絵本のイラストが可愛ければ、子供も絵本に興味を示してくれるはず。