数え年と満年齢とは?
数え年とは、日本古来の「新年を迎えると1つ歳をとる」という考え方です。以前はこの考え方が一般的だったのですが、現在では「誕生日で1つ歳をとる」という満年齢の考え方が一般的です。七五三を行うのは、どちらの方法でも問題はありませんが、地域によって風習が異なります。自分の住んでいる地域や、嫁ぎ先の風習に従うのが良いでしょう。
数え年
数え年でお祝いをする際には、「子供がお祝いごとをできるかどうか」ということがポイントになります。特に、数え年の3歳の場合は、実際には2歳で行事を行うことになるため、以下の点に注意しましょう。
- 女の子の場合、髪の毛はアップにできるほど伸びているか。
- 身体が小さい子供の場合、着物や草履のサイズはあるか。
- 着物を着て、神社にお詣りをする・写真を撮るという日程をこなせるのか。
子供の成長の度合いを見て、行えるのかどうかを見極める必要があります。
満年齢
満年齢は現在一般的な考え方になっているので、満年齢で行う家庭も多いです。満年齢で行うメリットは
- 体格的に着物での移動が苦にならない。
- 祈祷中や写真撮影もいい子でできる。
という点が挙げられます。ただし、同学年の子供達が数え年でお祝いをすることが多いと、「自分だけまだお祝いをしていない」なんていうことにもなり兼ねません。周囲や地域の風習なども考えて、どちらで行うのかを検討する必要があります。
参考:七五三3歳のお祝いは数え年or満年齢?それぞれのメリットは? | Purple Eye
こんな時はどうする?
七五三のお祝いでは、さまざまな例外が考えられます。ここでは2つの例外をピックアップして、対処法をご紹介します。
早生まれ
学年で分けることの多い日本の場合、早生まれの子供の場合は、七五三でも注意が必要です。特に幼稚園や保育園で同じクラスの子が「七五三をやった」と聞くと、一緒にやらなければいけないのか、と悩むところです。ただし、仮に3月生まれの子供が数え年で七五三をお祝いするとなると、満年齢では3歳8ヶ月、数え年では2歳8ヶ月となります。周りの子供が数え3歳でお祝いする場合においては、3月生まれの子は1歳8ヶ月で行うことになるのです。七五三は本来、数え年でも満年齢でも問題ないとされているので、子供の成長に合わせて、どの時期に行うのかを検討する必要があります。
参考:七五三ガイド2018!数え年と満年齢どちらがポピュラー?早生まれのお祝い時期について |フククル
身内に不幸があったとき
結婚式などは、身内に不幸があった時は中止にすることが多いですが、七五三は特に問題はありません。注意したいのは、神社へのお詣りです。神道では、忌中は神社の鳥居をくぐってはいけないということになっているからです。喪中は死後1年、忌中は死後49日喪に服すことになっています。喪中の場合は問題ありませんが、忌中の場合はお詣りは避けるべきです。
参考:七五三の時期や年齢はいつなの?数え年?満年齢?|豆知識PRESS