モンテッソーリ教育をご存知でしょうか。モンテッソーリ教育の小学校とは、普通の小学校と比較して、テストや宿題がないなど、様々な違いがあります。この記事では、学校で実際に導入されているカリキュラムやモンテッソーリ教育を家庭で実践できる方法について紹介します。
もくじ
モンテッソーリ小学校と普通の小学校の違い
モンテッソーリ教育と聞くと、「幼児教育なのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、モンテッソーリ教育は、小学校に子供が入学した後も子供の成長に合わせて続けていく教育メソッドです。日本国内でモンテッソーリ教育を導入している学校は限られていますが、家庭でも実践していく方法があります。
ここでは、学校で実際に導入されているカリキュラムをもとに、モンテッソーリ教育の小学校が普通の小学校と比較してどう違うのかをご紹介します。
子供の自主性を養う時間割
モンテッソーリ教育は、子供の自発性を養う教育法として知られています。そのため、モンテッソーリ教育を導入している小学校では、時間割にも特徴があります。例えば、1時間目は国語、2時間目は理科、というような科目分けがありません。
午前中は自分達がやりたいことを選択し、時間制限なく学習に集中して取り組み、午後になると教科書や教材を利用しながら、国語・算数・社会・理科などの学習を進めていく方法が採られます。午前中の「モンテッソーリの活動」で学んだことを定着させ、各科目における子供の興味がさらに広がるように勉強を進めていきます。
テストや宿題がない
基本的に、モンテッソーリ教育では他人と比較する形で成績が出されることはないと言います。自分自身で自分の活動について振り返り、「自己評価」をすることがメインになります。また、テストは全くないわけではありませんが、卒業後の受験を考慮し、高学年になるとテストを受ける機会も増えてくるようです。しかし、一般的な小学校と比べると、テストや宿題の量はかなり少ないと言えます
小人数制で3学年が同じクラスに
モンテッソーリ教育の小学校では、各学年の生徒数がおさえられており、年齢で区切らず、小学校1年生から3年生、4年生から6年生といった、2つの学年グループによるクラス編成となっています。低学年の子供は上級生から学ぶことができ、上級生もまた責任感を養うことにつながります。
先輩後輩という立場の関係ではなく、リーダーシップとフォロワーシップの両方を学ぶ環境が、モンテッソーリ教育の小学校が一般的な小学校と違う点と言えるでしょう。
課外活動で子供の個性を引き出す
小学校には、音楽室やプール、視聴覚室、体育館など、施設が充実しています。しかし、モンテッソーリ教育の小学校は学校の生徒数が少ないため、学校にある施設はそれほど多くないです。代わりに、近隣の体育館や公園に出かけてスポーツをするなど、学校外での課外活動が多いのが特徴です。
周囲の環境とふれあうことで、ルールやマナーを学び、子供の好奇心を豊かにしたり、個性を引き出すといった効果へとつながります。
友達と「教えあう」関係に
モンテッソーリ小学校では、それまで一人で行ってきた作業を友達と共同で行うようになります。集団で行動するという点では普通の小学校と変わりませんが、1番の特色は、生徒同士で教えあう関係を自然に形成する点です。先生に教わる一方通行の集団行動ではなく、子どもたち自身が主体的にカリキュラムに参加します。