なぜ問題行動を起こしてしまう?
それでは、なぜ反抗期にこのような問題行動を起こしてしまうのでしょうか。問題行動を起こす子供と起こさない子供の違いについてご紹介します。
問題を起こす子供
子供が問題行動を起こしてしまう理由の1つとして「自分を分かってほしい」という点が挙げられるでしょう。例えば、意見が合わない際に暴力で解決しようとすることは、自分の意見の正しさを相手に分かってもらうためにとっている行動です。
なぜ手をあげてしまうのかというと、「相手を説得できるだけの考えが浮かばない」という点が挙げられるでしょう。思春期の子供は自分の不安定な気持ちを表す言葉をまだまだ知らず、それをうまく相手に伝えられないもどかしさから、意見を暴力という形で表してしまいます。
また、もう1つの理由として「自分に自信がない」という点が挙げられるでしょう。例えば、いじめをしてしまう子供は、相手が自分より下であると錯覚することで、自己肯定感を得ようとしていることもあります。実は虚勢を張っているだけで、本当は自分自身も不安で仕方がない可能性もあります。
問題を起こさない子供
問題行動を起こしてしまう子供の理由から考えると、問題を起こさない子供は「自分を分かってくれる人がいるから、自分に自信を持てている」ような子供と言えるでしょう。自分を認めてくれる人がいるから自分に自信が持てるという環境であれば、前述のような問題行動をとらなくても十分に自己表現をすることができます。
自分を理解してくれる人には親が入ることもあるでしょう。いけないことはもちろん叱らなければなりませんが、我が子を受け入れて真っ正面から向き合うことで、我が子を問題行動の加害者にすることを避けられ、被害者を減らすこともできます。
反抗期は一瞬では収まらない!
問題行動まではいかなくても、我が子に反抗されて落ち込んでしまう親もいるでしょう。しかし、反抗期は一瞬で終わるものではありません。また、これをすれば絶対に反抗しなくなる、という魔法のような解決策も残念ながらないでしょう。
しかし、親の接し方が子供の成長に影響を与える可能性は大いにあるでしょう。子供の反抗に背を向けることなく向き合うことで、子供も「自分を見てくれている人がいる」と感じてくれるかもしれません。反抗期でも、我が子であることに変わりはありません。反抗期を必要以上に恐れず、子供の成長を見つめてあげましょう。
参考
平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果(速報値)について|文部科学省
子どもが問題行動を起こしたとき、親は子どもにどう接すればよいのでしょうか|教育問題の解決方法を考える
【夜回り先生に聞く】子どもが夜遊びをしてしまう原因は親にあった?|ママアンテナ