思春期の反抗期はいつからいつまで?期間や終わりのサインとは - cocoiro(ココイロ)

【いつまで続く?】思春期の反抗期の期間や終わりのサインとは

思春期の子供の反抗期の態度は人によって異なりますが、多くの子供にやってきます。思春期の反抗期とは、始まりの目安とされている時期はあるものの、いつまで続くのかが分からず不安に思ってしまう親もいるでしょう。この記事では反抗期がいつからいつまで続くのか、終わりのサインはあるのかについてご紹介します。

思春期の反抗期

反抗期は大きく分けて2回訪れるとされています。幼児期に到来する第一反抗期と、思春期を迎えてから到来する第二反抗期です。幼児期の反抗期は別名「イヤイヤ期」とも呼ばれ、親の言うことに反対したり、ぐずりやすくなったりする傾向があります。

思春期の反抗期も同様に、親や周囲の意見に対立の姿勢を示すようになります。勉強をしなかったり、何に対しても反論したりするような子供もいれば、学校への遅刻や欠席を繰り返したりするようになる子供もいます。反抗の内容は子供から発せられる言葉や行動、態度などさまざまな面において確認することができます。

反抗期はいつから始まる?

思春期の到来時期には諸説あり、12歳頃からとする説もあれば、10歳頃からとする説などさまざまです。また、男の子と女の子によって時期が異なるという意見もあります。

明治安田生活福祉研究所が行なった「親子の関係についての意識と実態」の調査では、全国の調査対象者14,402名に自身の反抗期の時期がいつだったかを問うています。尚、対象は中学生〜29歳の子を持つ35〜59歳の親世代の男性4,314名と女性4,285名、現在高校生や専門学校生、大学生や社会人の15〜29歳の子世代の男性2,713名と女性3,090名です。

調査の結果によれば、中学生の時期から反抗期が始まったという人が親世代では男性が46.9%・女性が45.4%、子世代では男性が37.6%・女性が37.4%と、両世代で最も多いということが分かります。次いで高校生の時期からという人が親世代では男性が17.8%・女性が19.3%、子世代では男性が11.5%・女性が17.3%という結果になりました。

小学生の時期からと回答した人も一定数おり、親子両世代で約5%という結果でした。中には高校を卒業してから来た、という人もおり、いつから反抗期が始まるのかについては個人差があるということが分かります。

しかし、最も反抗期が始まりやすい時期は中学生の間であるということが分かりました。思春期の時期は平均して小学校高学年くらいからとすれば、思春期に入って少し経ったくらいから、本格的な反抗期が始まるという可能性があります。

反抗期はいつまで続く?

それでは反抗期はいつまで続くのでしょうか。終了時期についても明確な時期は定まっておらず、長く続く子供もいれば、比較的短く終わるような子供もいます。たとえば中学校に入学してから反抗期に入り、卒業する頃には終了しているという子供もいれば、高校へ入学してもしばらく反抗期が続いているという子供もいるでしょう。

どれくらい反抗期が続くのかについては個人差がありますが、「一瞬では終わらない」ということは共通しているでしょう。たとえば普段は素直だった我が子が反抗的な態度をとったのは一回だけという場合、それは反抗期と呼べるかどうかが難しい可能性があります。

また、反抗期だからといって自分の意見を強く主張するとは限りません。反抗的な態度は見せなくても、実は内心悩んでいる子供もいれば、うまく自分の意見を伝えることで衝突を避けることができている子供もいます。

我が子の言葉遣いが悪くなったから反抗期が来た! のように、反抗的な強い態度が始まった、あるいは収まったからといって、反抗期の開始・終了であるとは一概に言えない可能性があるでしょう。

反抗期の期間に男女の違いはある?

前述のとおり、反抗期の期間には個人差があります。そのため男女で異なるというよりも、「全く同じ期間に反抗期になる子供はいない」と考えた方が良いかもしれません。

一般的に女の子の方が、心理的な発達が早いと言われることもあります。しかし、明治安田生活福祉研究所の調査における子世代の回答結果では、小学生の時期に自分に反抗期がきた、という回答は男性よりも女性の方が0.3%だけ多いという結果でした。

また同調査では高校生の時期に反抗期が来たと回答した子世代の人数は、男性よりも女性の方が多いという結果も公表されています。同時に「自分には反抗期が来なかった」と回答した人数も親世代よりも多くなっており、時代とともに反抗期の時期や有無が変化していると言うことができるでしょう。

受験への影響は?

この時期に反抗期が訪れることが、受験へ影響するのではないかと心配する親もいるでしょう。自分の意見を主張することで、志望校が親の意見と異なり、対立してしまうこともあるかもしれません。

志望校だけではなく、「勉強をしたくない」というような主張をする子供もいるかもしれません。中学校であれば部活動が本格的に始まったり、高校へ入学したことで交友関係が広がったりするなど、次第に視野が広がっていくためです。

中学校にしても高校にしても、受験への影響は少なからず起きてしまうかもしれません。その場合は、まずは子供にどうしたいのかを考えさせ、選択できることを示してあげると良いでしょう。頭ごなしに「あなたはこの進路をたどるべきだ」と親から押し付けてしまっては、親への反抗の焦点が自分の進路に当てられてしまうかもしれません。