サポート校によるサポート内容とは?
これまでサポート校について「通信制高校に通う生徒をサポートをする学習塾のような施設」と説明しましたが、サポート校の役割は、通信制高校の授業についていけない生徒のフォローだけではありません。ここからは、サポート校の具体的なサポート内容について、実例を交えてお話ししていきます。サポート内容として代表的なものは、「勉強・メンタル・資格取得」の3つです。
勉強のサポート
通信制高校では、卒業に必要な単位を取得するためにレポートの提出が求められます。レポートは基本的に自分で作成するものですが、分からないことがあれば、サポート校で教えてもらうことができます。
また、将来的に大学進学を目指すのであれば、大学受験の勉強をサポートしてもらうこともできます。通信制高校は全日制高校と比べて登校日数が少ないため、本人のやる気さえあればサポート校を活用して受験勉強に専念することができます。その際には、過去の合格実績などを見て、志望校に合わせたサポート校を選ぶことが大切です。
メンタルのサポート
通信制高校に通う生徒のなかには不登校等の悩みを抱えている生徒もおり、メンタルケアに力を入れているサポート校も少なくありません。また、サポート校は個別指導の場合が多いため、人間関係に不安がある生徒でも比較的ケアしやすい環境が整っています。
大手サポート校の「KTCおおぞら高等学院」では、生徒一人一人が「マイコーチ」と呼ばれる担任の先生を選ぶことができます。「マイコーチ」が他の生徒との橋渡しややりたいことの探求を手伝ってくれることで、登校に不安がある生徒でも自分のペースで安心して通うことができます。
他にも、専門の臨床心理士やカウンセラーがいるなど、さまざまな方法で生徒のメンタルケアを実施しているサポート校があります。「子供の不安をサポートしてくれるサポート校はどこか」という観点からサポート校を選ぶというのも、1つの方法です。
専門技術習得のサポート
イラスト、ヘアメイク、英会話、プログラミングなど、サポート校によって異なるさまざまな専門技術を習得することができます。自由に使える時間を活かして、やりたことを見つけて挑戦するというのも、サポート校の活用法のひとつです。
通信制高校とサポート校を見分ける方法
通信制高校とサポート校は、それぞれの役割が大きく違うにもかかわらず、見分けがつきにくいという難点があります。公式サイトに「通信制高校なら○○」といったキャッチフレーズがついていても、実態はサポート校であったりと、見分けるには注意が必要です。
見分け方としておすすめなのが、学校名に注目すること。学校名が「○○高等学校」となっていれば、通信制高校だということが分かります。学校名の前に「学校法人」と記載されていれば私立の通信制高校、学校名の頭に「○○県立」とついていれば公立の通信制高校です。
また、公式サイトをチェックするのも、見分ける方法として有効です。公式サイトの「よくある質問」には、「高校卒業の資格は取得できますか?」という質問が寄せられていることが多くあります。さらに、最終手段として確実な見分け方は、学校に直接問い合わせることです。学校名や公式サイトをチェックしても不安な場合は、メールや電話で確認してみることをおすすめします。
違いを把握して使い分けることが重要
通信制高校には高校卒業資格の取得、サポート校には勉強やメンタルのサポートや専門技術の習得という役割がそれぞれあります。この役割の違いをしっかりと把握したうえで、子供にとって必要なものを選ぶことが重要です。
通信制高校だけに入学するか、サポート校と同時入学するかは、お子さんがどんな高校生活を送りたいか次第です。勉強に不安がある、興味のある分野について学びたいという場合は、通信制高校とサポート校の同時入学を検討してみてはいかがでしょうか。
参考
サポート校 | Wikipedia
よくあるご質問 | 通信制高校ならトライ式高等学院