通信制高校のレポートってどんなもの?内容と提出について解説!

通信制高校では、レポートを作成して提出し、単位認定試験に合格すると「単位」を取得します。単位が74以上になると、高校卒業資格に必要な条件を満たせます。つまり通信制高校では、レポートが卒業を左右する重要な要素なのです。この記事では、通信制高校のレポートの内容を説明し、どのようにして提出するのかを解説します。

参考

高等学校学習指導要領解説総則編(P5)|文部科学省

通信制高校のレポートの内容

まずは通信制高校で単位を取得するために、どのような内容のレポートを作成すればいいのかを見ていきましょう。科目や形式、量や難易度など、通信制高校におけるレポートの全体像を把握するために必要な情報をまとめました。

レポートを作成する科目

通信制高校の科目には必修科目と選択科目があり、卒業するためには、必修科目だけではなく、選択科目でのレポート作成も必須となっています。必修科目は、文部科学省が教育課程の基準として公開している「学習指導要領」に則ったもので、全日制高校や定時制高校と変わりません。それぞれの科目は、以下の表の通りです。

国語科 現代の国語、言語文化
数学科 数学Ⅰ
地理歴史科 地理総合、歴史総合
公民科 公共
理科 科学と人間生活、物理基礎、物理、化学基礎、化学、生物基礎、生物、地学基礎、地学

※上記のうち「科学と人間生活」を含む2科目、は「基礎」の付いた科目を3科目。

保健体育科 体育、保健
芸術科 音楽Ⅰ、美術Ⅰ、工芸Ⅰ、書道Ⅰ
外国語科 英語コミュニケーションⅠ
家庭科 家庭基礎、家庭総合
情報科 情報Ⅰ
総合的な研究の時間 総合的な研究の時間

(実社会・実生活から自ら見出した課題を探究することを通じて、自分のキャリア形成と関連付けながら、探究する能力を育むという在り方を明確化する。)

参考

平成30年改訂・高等学校学習指導要領|文部科学省

一方で選択科目は、通信制高校ごとに異なります。ゲーム制作やアニメ制作など趣味的な要素の強いものから、シナリオやプログラミングなど実践的な技術に特化した科目まで、選択肢は多岐にわたります。お子さんの趣味趣向に合わせられる選択科目こそ、通信制高校の醍醐味ともいえるでしょう。

全日制や定時制高校と同じ必修科目と、学校ごとに異なるバラエティに富んだ選択科目の両方で、レポートを作成する必要があります。

レポートの形式

通信制高校のレポートは、その学校ごとに形式が異なります。ただし一般的には、穴埋め形式や、問題教科書の内容を要約する記述形式となっています。

2016年9月以前は、マークシートや選択式の問題に回答する形式もありました。しかし、文部科学省が2016年9月に「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」を策定し、その中で以下のように明記したことから、現在は穴埋め形式または記述形式が主流となっています。

マークシート形式のように機械的に採点できるような課題や、択一式の問題のみで構成される課題は不適切であること

(引用元:高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン|文部科学省

レポートの量と難易度

レポートの総量は、年間でどれだけの単位を取得するかによって変化します。教科によっても変わるので、これはあくまで目安ですが、1単位につきA4レポート用紙で2〜4枚は必要です。

通信制高校で高校卒業資格を獲得するためには、74単位の取得が必要となります。つまり新入生として通信制高校に入学し、3年で卒業することを目標とする場合、1年当たり25単位は取得しておきたいところです。となれば、1年で必要なレポートは最大で100枚(25単位×4枚)という計算ができます。ただし先にお伝えした通り、教科によっても変わってきますので、この数はあくまで目安として捉えておきましょう。

そしてレポートの難易度については、一様に「やさしい」という意見が見受けられます。その理由としては、通信制高校のレポートが、あくまで高校卒業資格を取るために必要な最低限度の知識に基づいた問題だからです。中等学校通信教育指導要領(試案)において、そもそも通信教育が「教育を民主化して広く人々の手に解放することである」ことを目的としていることから、このような難易度になっています。そのため、レポート作成にかかる時間も、1枚1時間以内が目安だという意見が一般的です。

1時間かかるレポートを100枚、というと数が多いようにも見えますが、365日で100枚ほどのレポートを完成させればいいわけです。つまり、3日に1枚程度のペースでレポートを作成していけば、卒業に必要な単位の取得は可能となります。

参考

学習指導要領データベース|国立教育政策研究所