通信制高校の面接はどんなもの?面接の目的・内容・注意点を解説! - cocoiro(ココイロ) - Page 2

通信制高校の面接とはどんなもの?

通信制高校の面接が実施される目的が分かったところで、続いては通信制高校の面接の形式と質問内容といった、細かい部分を知っていきましょう。

面接の目的と同様に、面接の形式や質問内容も、もちろん学校によって異なります。実際にどんな形式でどんな質問をされるかは、試験当日になってみないと分かりません。

ですが、基本的な面接のスタイルをあらかじめ知っておいて、頭の中でシミュレーションすることで、当日の緊張や不安を和らげることはできます。心の準備のためにも、実際のケースを知っておくことが重要です。

面接の形式

通信制高校の面接の形式は、学校を会場とした個別面接が主流です。面接の所要時間は決まっていない場合が多いですが、どんな人物なのかを知ることが目的であるため、長丁場になる可能性は低いと言えるでしょう。

例外のケースとして、熊本県にある通信制高校「未来高校」の面接を紹介します。未来高校では、面接に不安を感じている受験生のために、保護者同伴、面接会場の自由選択、面接時間の自由選択といった工夫をしています。自宅での面接も可能なため、緊張しやすい受験生でも面接のハードルがグッと下がります。

このように、受験生の精神面を配慮した形式で面接を行う学校もあります。子供の面接に不安を感じているのであれば、親子同伴や自宅での面接について学校側へ相談してみるのも、1つの方法です。

参考

面接について|「未来高校」くまもと学習センター

面接で聞かれる内容

通信制高校の面接で聞かれる内容には、以下のようなものがあります。

  • 志望動機
  • 通信制高校を選んだ理由
  • 学校を知ったきっかけ
  • 好きな教科、嫌いな教科
  • 趣味、特技
  • 自分の長所と短所
  • 入学後頑張りたいこと
  • 入学にあたって不安に思っていること

正解を導き出すような質問ではなく、本人がどう思っているかを確認するような質問が多いことが特徴です。そのため、「どう答えたら好印象か」といった受け答えのテクニックを習得するのではなく、「なぜ自分がこの学校を選んだか」など、自分自身の頭の中を整理することが重要です。

参考

面接ではどんなことを聞かれますか?|ズバット通信制高校比較

面接に行くときの服装や髪色

通信制高校の面接では、服装や髪色について特に指定がなく、自由という場合が多いです。どうしても合格したい学校の面接で、不安要素を1つでも減らしておきたいのであれば中学の制服に黒髪が無難ですが、子供本人の意思に任せるというのも1つの方法です。

面接は、学校側に自分がどんな人物なのか見てもらうための場です。普段は明るい髪色でも面接の時だけ黒髪に染め、入学時にまた明るい髪色に戻すというのは、その場限りであまり意味のあることとは言えないのではないでしょうか。

ただし、服装や髪色に関する校則が厳しい学校であれば、校則に反しないような格好で面接に臨みましょう。全国にキャンパスを構える通信制高校「クラーク記念国際高等学校」では、高校生としてのルールやマナーを身につけることが大切という考えの下、一部のコースの生徒には制服の着用が義務づけられています。また、入学試験の服装に関しても「中学の制服もしくは学校に行くのにふさわしい私服」という規定があります。こういったルールが決められている学校の面接に派手な服装や明るい髪色で行くと、評価に響く可能性があるといえるでしょう。

参考

よくある質問(入学編)|通信制高校クラーク高校

面接の準備で親が子供にできること

「通信制高校の面接は、コンテストやオーディションのような自分をよく見せる場ではない」と前述しましたが、面接の準備や練習は必要です。なぜなら、何の準備もせずにいきなり面接に臨むと、緊張や混乱で本来の自分を出せない可能性が高いからです。

子供が本来の自分を面接で出せるよう、親として協力できることの1つとして、「子供の気持ちの整理と言語化」があります。なぜ通信制高校に行こうと思ったのか、なぜこの学校を選んだのか、入学したらどんなことがやりたいのかなど、子供が考えていることを一緒に整理することで、面接でもスラスラと言葉が出てきやすくなります。

また、当日は気が動転している場合もあるので、電車の発車時刻やスマートフォンの電源は切ってあるかなど、面接の失敗につながるような要素を確認してあげましょう。

おわりに

通信制高校の面接は、実施の目的も質問する内容も、学校によってさまざまです。しかし、学校側が共通して見たいと思っているのが、「その人がどんな人物であるか」ということです。子供の緊張や不安をできるだけ取り除き、「本来の自分」が発揮できるようバックアップをしてあげることが、親としてできる面接対策なのではないでしょうか。

この記事をかいた人

アバター画像

長ひかり

1989年5月26日生まれ、神奈川県在住のWebライター。 幼い頃から、楽しいことを見つけてもすぐに疲れて辞めてしまう「心の息切れ」に悩む。 「誰もが等身大の自分を受け入れて、楽しく生きられる世の中を作りたい」という思いから、教育やキャリアに関心を持つ。 ライターとしての活動を通して「持続する情熱の育て方」を探求中。
Twitterアカウントはこちら