忙しい主婦が実践しているモーニングルーティンとナイトルーティンは? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

翌日をラクにする夜のルーティン

夜のうちに次の日の準備をしておくと、翌朝バタバタしないで済みます。ただ何でもかんでもやって疲れてしまったり、夜寝るのが遅くなってしまったりしては、かえって逆効果です。翌朝のための準備だけしっかりやって、それ以外の家事は無理をせず、ゆっくりとリラックスする時間も作りましょう。

夕食を作りながらお弁当の下ごしらえ

夕食を少し余分に作り、お弁当用にとりわけておきましょう。汁の多い煮物などお弁当に入れにくいものは、翌朝卵でとじると持って行きやすくなります。彩りに入れるプチトマトは洗って置き、さやいんげんやブロッコリーなどは茹で、冷めてからトマトと一緒に冷蔵庫に入れておくと、翌朝のお弁当作りが簡単になります。

夕飯後のキッチンと食卓はいつもすっきりと

夕食後は、食器を洗うだけでなく、コンロ周りやシンクもしっかりと掃除します。コンロ周りやシンクの汚れはためると落ちにくくなり、掃除に時間も手間もかかってしまいます。ついたばかりの汚れは、ひと拭きすればすぐに落ちます。こまめな掃除が、時短家事の鉄則です。

洗った食器をひと晩洗いかごで乾かす人も多いですが、食器を食器棚に戻す作業を翌朝に回すと、すぐにお弁当作りや朝食作りに取りかかれません。食卓も散らかしっぱなしだと、朝食前の仕事が増えてしまいます。朝の時間は1分でも惜しいもの。寝る前にキッチンと食卓のものはすべて片付けておきましょう。

5分間の片付けタイム

散らかっている場所を集中的に5分間片付けます。これはぜひ、母親(または父親)が食後の片付けをしている間に、父親(または母親)と子供が総出で行いましょう。継続の秘訣は、時間を区切ることです。家の片づけにはキリがありません。完璧を求めると家族の協力が得られなくなってしまいます。

お風呂はゆっくり楽しみ、きれいに上がる

お風呂はゆっくり入り、1日の疲れをしっかり落としましょう。好きな入浴剤を入れてお気に入りの音楽を聞くなど、自分の時間を楽しみます。ゆっくりくつろいだ後、お風呂から上がるときはバスタブについた湯垢をスポンジなどで落としながら湯を抜きます。お風呂場の壁についたシャンプーなどの汚れはカビの原因となるため壁全体にシャワーでお湯をかけ、水滴をワイパーで拭っておきましょう。

寝る前の準備が翌日の気分を決める

寝る前に翌日の予定と天気をチェックし、服と持ち物を準備します。携帯電話はさがすことがないよう、いつも決まった場所で充電します。ありがちなのが、朝靴を履こうとしたら汚れが気になったり、鍵をかけようとしたら鍵が見つからなかったり、いったん家を出たものの傘を取りに戻ったりなどの小さなアクシデントです。出がけに小さなことで時間を取られ、電車に乗り遅れたりすると、1日中気分が乗らない日になりかねません。

生活にゆとりを生む主婦の心構え

家事には「ここまで」という終わりがなく、目についたことを片っ端から片付けていると、1日中家事に追われることになりかねません。家事は気持ち良く生活するためのものであって、家事のために生活にゆとりがなくなっていては本末転倒です。家事をする時間とくつろぐ時間のメリハリをつけるには、ちょっとした心構えが必要です。

家事にかかる時間を把握する

1ヶ所の片付けを始めたら、次々に目移りしてしまい、気がついたらすっかり夜が更けていたということはありませんか? 「何を」「どれくらいの時間」するのかを決めておかないと、家事にはキリがないのであっという間に時間が過ぎてしまいます。まずは、家事を小単位ごとに分け、それぞれにかかる時間を把握しておくことが大切です。たとえば、「洗濯物を取り入れる」と「洗濯物をたたむ」は別の作業です。それぞれにかかる時間を把握しておけば、ちょっとしたすきま時間を上手に利用できるようになります。

1人で抱え込まない

日本は、先進国の中でも際立って女性に家事の負担が集中しています。内閣府の調査によると、専業主婦世帯では約9割、夫婦共働きの世帯でも約8割の夫が家事をしていない現状が明らかになっています。不公平感の積み重ねは夫婦の関係に大きく影響します。夫には危機感を持って状況改善に努めてもらいましょう。また、父親も家事をやることで「家事は皆で分担するものだ」と子供も認識し、お手伝いが当たり前の家族文化を養えるでしょう。

参考

男女共同参画白書 令和元年版|内閣府、Ⅰ-3-11図

完璧主義を手放す

夕食の下ごしらえを朝に、お弁当の準備を前日の夜になど、家事は前倒しで行うと時間に追われずに済み、全体でやっている家事の量は同じでも心にゆとりが生まれます。しかし、その前倒し作業を「やらなくてはいけない」と思ってしまうと、逆に心理的にも時間的にも追い詰められてしまいます。「できなくてもOK、できた自分はすごい」というくらいの気持ちでいましょう。

完璧主義を手放すことは、家族と家事を分担する上でも大切です。完璧を求めて家族がした家事をやり直すことは、自分が大変なだけでなく、家族もやる気を失うので避けましょう。

まとめ

生活にゆとりを生むために取り入れたいルーティンの極意は、家事をなるべく前倒しでやることです。夕飯の支度を朝に、朝ご飯の支度を前日の夜にやると、家事の全体量が変わらないにもかかわらず、心理的な余裕が大きく異なります。その一方で、完璧を求めないことも大切です。7割できていれば十分で、残りの時間は趣味や休息に使う方が生活の質を高く保てるでしょう。

参考

平成30年版働く女性の実情 附属統計表|厚生労働省、P90

【モーニングルーティン】夜をラクにする主婦の家事ルーティン。粕谷斗紀さん編|YouTube

【モーニングルーティン】時間を無駄なく使う朝習慣。主婦 坂井より子さん編|YouTube

ワイパーとコロコロで簡単掃除♪ | beautylife – くらしのマーケット

キッチンにいる時間をなるべく短くしたい!家事をラクにする冷蔵庫収納術|片づけ収納ドットコム

寝る前が大事。家事上手の主婦が身につけている小さな習慣|筆子ジャーナル

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オダルミコ

都内在住のライター。子育て・教育・ライフスタイル・働き方を中心に心をこめて執筆をしています。ライティングを通して、知識が増え、視野が広がることに生きがいを感じています。プライベートではティーンエイジャーの娘と息子の母です。