家族のお小遣いをいくらにすればいいかは、難しい問題です。特に家計管理を担うことの多い主婦は、自分のお小遣い額を決めるのに迷ってしまうことでしょう。お小遣い額は、支出割合と家計プランから割り出すことをおすすめします。「理想の支出割合」や家計の内訳と組み方の基本、公平感を保つポイントなどをお伝えします。
もくじ
主婦のお小遣い、平均や妥当な額はいくら?
お小遣い額は収入に対する理想的な支出の割合から計算を
株式会社ビズヒッツが2019年10月に行った「妻のお小遣い額とその使い道についてのアンケート調査」によると、妻のお小遣い平均額は専業主婦7,876円、共働き24,671円だったとのこと。
しかしお小遣いの妥当な額を考えたいなら、平均額を参考にするよりも、自分の家庭に合った家計プランから導き出す方が有効です。項目ごとの出費は、家族構成や収入額、住み方やライフステージなど家庭の状況によって変わります。お小遣い額も、すべての家庭に当てはまる「このくらいならOK」という額はありません。
さまざまなファイナンシャルプランナーが、家計見直しのための指標として「理想の支出割合」を提示しています。ファイナンシャルプランナー、竹国弘城氏が紹介する理想的な支出割合を参考に、自分の家庭での妥当なお小遣い額を試算してみましょう。
家族タイプ①:夫婦と子供1人の場合
<モデル家族>
【家族構成】 夫(33歳・会社員)、妻(31歳・パート)、長男(5歳・幼稚園)
【手取り収入】 35万円(夫:28万円、妻:6万円、児童手当:1万円) |
理想的な支出割合 | モデル家族の場合 | あなたの家庭では? | |
合計 | 100% | 350,000円 | |
住居費 | 22%
(地方20%〜都市部25%) |
77,000円 | |
食費 | 12% | 42,000円 | |
水道光熱費 | 5% | 17,500円 | |
通信費 | 4% | 14,000円 | |
被服・理美容費 | 4% | 14,000円 | |
日用品費 | 3% | 10,500円 | |
自動車関連費 | 3%(地方6%〜都市部0%) | 10,500円 | |
交通費 | 2%(地方1%〜都市部3%) | 7,000円 | |
教育費 | 7% | 24,500円 | |
医療費 | 2% | 7,000円 | |
交際費 | 2% | 7,000円 | |
趣味娯楽費 | 5% | 17,500円 | |
生命保険料 | 4% | 14,000円 | |
その他 | 3% | 10,500円 | |
貯蓄 | 12% | 42,000円 | |
お小遣い | 10% | 35,000円 |
参考
FPが理想的な家計を解説!手取りに対する支出の割合を家族構成別にご紹介 | マネタス
家族タイプ②:夫婦と子供2人の場合
<モデル家族>
【家族構成】夫(40歳・会社員)、妻(38歳・パート)、長男(12歳・小学生)、長女(8歳・小学生)
【手取り収入】40万円(夫:30万円、妻:8万円、児童手当:2万円) |
理想的な支出割合 | モデル家族の場合 | あなたの家庭では? | |
合計 | 100% | 400,000円 | |
住居費 | 22%
(地方20%〜都市部25%) |
88,000円 | |
食費 | 13% | 52,000円 | |
水道光熱費 | 4% | 16,000円 | |
通信費 | 4% | 16,000円 | |
被服・理美容費 | 4% | 16,000円 | |
日用品費 | 3% | 12,000円 | |
自動車関連費 | 3%(地方6%〜都市部0%) | 12,000円 | |
交通費 | 2%(地方1%〜都市部3%) | 8,000円 | |
教育費 | 4% | 16,000円 | |
医療費 | 2% | 8,000円 | |
交際費 | 2% | 8,000円 | |
趣味娯楽費 | 5% | 20,000円 | |
生命保険料 | 4% | 16,000円 | |
その他 | 3% | 12,000円 | |
貯蓄 | 15% | 60,000円 | |
お小遣い | 10% | 40,000円 |
参考
FPが理想的な家計を解説!手取りに対する支出の割合を家族構成別にご紹介 | マネタス
家族タイプ③:夫婦と子供3人の場合
<モデル家族>
【家族構成】夫(45歳・会社員)、妻(43歳・パート)、長男(17歳・高校生)、長女(13歳・中学生)、次男(7歳・小学生)
【手取り収入】45万円(夫:35万円、妻:8万円、児童手当:2万円) |
理想的な支出割合 | モデル家族の場合 | あなたの家庭では? | |
合計 | 100% | 450,000円 | |
住居費 | 23%
(地方20%〜都市部25%) |
103,500円 | |
食費 | 16% | 72,000円 | |
水道光熱費 | 4% | 18,000円 | |
通信費 | 5% | 22,500円 | |
被服・理美容費 | 4% | 18,000円 | |
日用品費 | 3% | 13,500円 | |
自動車関連費 | 3%(地方6%〜都市部0%) | 13,500円 | |
交通費 | 2%(地方1%〜都市部3%) | 9,000円 | |
教育費 | 7% | 31,500円 | |
医療費 | 2% | 9,000円 | |
交際費 | 2% | 9,000円 | |
趣味娯楽費 | 4% | 18,000円 | |
生命保険料 | 5% | 22,500円 | |
その他 | 3% | 13,500円 | |
貯蓄 | 7% | 31,500円 | |
お小遣い | 10% | 45,000円 |
参考
【既婚女性1000人を対象にアンケート調査】妻のお小遣いは平均いくら?使い道は女性の必需品が上位に!|Biz Hitsのプレスリリース
FPが理想的な家計を解説!手取りに対する支出の割合を家族構成別にご紹介 | マネタス