高校生の門限は何時?子供も納得する門限を設定するポイント - cocoiro(ココイロ)

子供が高校生になると、友達と夜遅くまで遊びたいときもあるでしょう。物騒な世の中ですから、夜遅くまで遊んでいると事件に巻き込まれる可能性もあります。かといって門限を早くしすぎたら、子供から「自分の家だけ門限が早い」と不満を言われるかもしれません。高校生の門限を何時にするか悩んでしまうのではないでしょうか。

この記事では

  • 高校生の門限事情
  • 門限を設定するポイント
  • 子供が門限を守らなかった時の対処法

以上をご紹介していきます。高校生の子供を持つ親御さんが門限を決めるときの参考になれば幸いです。

高校生の門限事情

高校生を持つ親は門限を何時に設定しているのか、気になるところではないでしょうか。オウチーノ株式会社が2015年、首都圏内で345名を対象に門限に関するアンケートを行いました。そのアンケート結果を基に、高校生の門限事情を解説していきます。

門限を設定していない家庭が多い

オウチーノのアンケート結果を下記に示します。

高校生の子どもを持つ親のうち門限を設定しているのは45.3%、1番多かった回答は「22時」で13.2%だった。

(引用元:イマドキの門限事情|ヨムーノ

合わせると、高校生の約55%は門限を設定していないという結果になりました。門限を設定している場合は22時までに帰宅するという高校生が多いようです。

アルバイトをしている高校生、専門・大学生200人にアンケートをしたオリコン・モニターリサーチの結果を下記に示します。

門限なし 71.2%
23時 7.3%
午前0時 7.3%
22時 4.7%
21時 3.4%
19時 2.6%
20時 1.3%
午前1時 1.3%
18時 0.4%
午前2時 0.4%

「門限」。……今や死語かもしれない理由|ORICON NEWS より筆者作成)

オリコン・モニターリサーチのデータには大学生や専門学生の回答も入っているため、門限時間が遅めに設定されているでしょう。しかし門限を決めていないが70%を超える数字になっています。

ただ、ほとんどの家庭は日をまたがないよう門限を設定していることが分かります。このことから、いくら門限を設定していなくても、午前0時までに帰宅する高校生がほとんどだということが分かるでしょう。

設定した門限を守っているのか

この項目は、オウチーノの調査結果で確かめましょう。

(参照元:イマドキの門限事情|ヨムーノ

上記のアンケート調査は、5歳以上の子供をお持ちの保護者345名を対象に調査したデータで、回答したのは高校生の子供を持つ親とは限りません。ですから必ずしも高校生の親にも参考になるデータとは限りませんが、この結果からは門限をほとんど守っていない子供はたったの4.7%程度であることが分かります。約4割の子供が門限をしっかり守っているのです。そして約9割の子供が門限を「たいてい守っている」「常に守っている」ことになります。

門限は親との約束ごとですから、子供もしっかり約束を守ろうとしているのでしょう。

16歳以上でも深夜11時以降の徘徊は補導対象に!

門限を決めていない、もしくは門限を23時以降に設定している親御さんは注意しておかなければいけません。都道府県の条例によって18歳未満の子供が午後11時以降に徘徊していると補導される可能性があります。都道府県によって設定されている時間にはばらつきがありますが、ほとんどの条例は午後11時~午前4時までの間が補導の対象になります。

青少年とは、18歳未満の者をいいます

深夜とは、午後11時から翌日の午前4時までの間をいいます

(省略)

何人も、保護者の同意なく、又は正当な理由なく、深夜に青少年を連れ出し、同伴し、とどめてはいけません。

16歳未満の青少年に上記の行為を行った場合は、30万円以下の罰金に処せられます。

保護者は、理由のない外出をさせないようにしましょう。

何人も、はいかい中の青少年を見かけたら帰宅を促すようにしましょう。

(引用元:東京都青少年の健全な育成に関する条例の概要|警視庁

保護者は、通勤・通学その他正当な理由がある場合を除き、夜間に青少年を外出させないように努めなければなりません。【条例第25条】

対象となる青少年の区分 外出させてはならない時間帯
16歳未満の者 午後8時から翌日の午前4時
16歳以上18歳未満の者 午後11時から翌日の午前4時

青少年の夜間連れ出し等の近視|大阪府 より筆者作成)

東京都と大阪府の条例を確かめましたが、どちらも午後11時から午前4時までは18歳未満は外出禁止となっています。門限を設定するときは注意しましょう。

門限を設定するときのポイント

高校生の子供の門限を設定するときはどんなところに気を付けたらいいのでしょうか。門限を設定するときのポイントを解説します。

親の判断で勝手に決めない

親の判断で子供の門限を勝手に決めないようにしましょう。門限を決める際は必ず、子供と一緒に話し合いましょう。門限の時間について話し合う時は、なぜ門限をその時間にしたいのかも子供に伝えておきましょう。遅く帰って来られたら、心配してしまうからなどと、素直に子供に伝えてみましょう。

条例を確認する

先ほども説明しましたが、18歳未満の子供が深夜に徘徊していると警察に補導されます。都道府県の条例によって時間帯は変わりますが、一般的に深夜というのは午後11時~午前4時のことを示します。あなたが住んでいる都道府県の条例を確認しておきましょう。条例で定められている時間よりも早い時間に門限を設定しましょう。

塾や部活を考慮する

塾に通ったり、部活をしているとどうしても夜帰ってくる時間が遅くなってしまいます。遊びに行って帰る際の門限、塾に行った場合の門限、部活の際の門限などと、分けてみてもいいかもしれません。

門限を周囲の友達と同じ時間に設定するかどうか

周りの友達と比べて、自分だけ門限が早い時間だと子供は嫌な思いをするかもしれません。「みんなは遅くまで遊んでいるのに」と不信感が募ることもあるでしょう。門限を設定する前に、周りの友達の門限が何時なのか子供に聞くのもいいかもしれません。

あなたが考えている門限の時間とさほど変わりがなければ、友達の門限の時間に合わせてもいいでしょう。